車いすバスケットボールは、障がいのある人たちが競い合う人気のパラスポーツです。車いすの制限の中で戦術性や身体能力を最大限引き出し、スリリングな試合展開が繰り広げられます。そこには障がいの程度に応じた公平な競争ルールが設けられています。このクイズでは、車いすバスケットボールの競技ルールや歴史、そして最新の国際大会情報まで、さまざまな側面について深く掘り下げていきます。パラスポーツの魅力と可能性を知る良い機会となるでしょう。
Q1 : 車いすバスケットボールの国際統括団体IWBFの本部が置かれている国は?
IWBFは1989年に国際ストーク・マンデビル車いすスポーツ連盟から独立する形で設立され、現在の事務局はドイツのボンに置かれている。欧州を拠点にすることで各大陸へのアクセスが良く、国際パラリンピック委員会やFIBAとの連携も図りやすい。規則の策定、審判員育成、世界選手権やU23大会の運営など競技の中枢を担う組織として機能している。
Q2 : 1クォーターあたりのチームファウルが規定数に達した後、以降のファウルで相手にフリースローが与えられる上限回数は?
IWBFは基本的にFIBAのルールを準用しており、1クォーターにつきチームファウルが5回に達すると、その後のディフェンスファウル毎に相手へ2本のフリースローが与えられる。残り時間に関係なく5回目以降はボーナスとなるため、クォーター序盤での無用なファウルは大きな失点リスクになる。ファウルカウントは各クォーター終了とともにリセットされ、延長戦では累計4回目以降がボーナスになる。
Q3 : 車いすバスケットボールのショットクロックは何秒か?
ショットクロックは24秒で、攻撃側がその間にシュートを放たなければバイオレーションとなり相手ボールになる。リムに当たって攻撃側がリバウンドを確保した場合は14秒にリセットされる点も健常バスケと同じで、これにより速いトランジションと車いす操作のスピード感が強調される。24秒という短い制限は外角シュートの重要性を高め、戦術の多様化を促している。
Q4 : 車いすバスケットボールのクラス分けで最も障がいが軽度な選手に与えられる最大持ち点は?
車いすバスケットボールのクラス分けで最高となる4.5点は、軽度の下肢障がいまたは足首の可動域制限など体幹機能がほぼ健常者並みの選手に付与される。体幹を自由に使えるため高さを生かしたリバウンドや外角シュートが得意だが、チームの合計点を14以内に収める制限上、多く投入すると低クラス選手の出場枠が減る。戦術的には高クラスの機動力と低クラスのスペースメイクをどう組み合わせるかが鍵となる。
Q5 : 東京2020パラリンピックの車いすバスケットボール女子金メダル獲得国は?
オランダ女子代表は東京2020大会で予選から決勝まで全勝し、決勝では中国を50対31で下して悲願の初金メダルに輝いた。長身選手と高精度のアウトサイドシュートを武器に平均得点70点超と圧倒的で、司令塔ヴァンデストーンのゲームコントロールが光った。オランダは2018年世界選手権も制しており、2020金で世界女子車いすバスケの勢力図を塗り替えた形となった。
Q6 : 車いすバスケットボールでは、コート上の5選手の機能分類ポイント合計が超えてはならない上限は何点か?
IWBF競技規則では、選手は障がいの重さと体幹可動域などに基づいて1.0〜4.5の8段階で評価される。5人の合計が14点を超えると競技上の優位差が大きくなるため禁止されており、違反があればテクニカルファウルと交代を伴う。上限を設けることで軽度・重度の選手が戦術的に組み合わされ、多様性と公平性が保たれるようになっている。
Q7 : パラリンピックにおいて男女が別種目として車いすバスケットボールが実施された初めての大会はどれか?
車いすバスケットボールは第1回ローマ1960大会からパラリンピック正式競技だったが当初は男子のみだった。1968年テルアビブ大会で初めて女子部門が独立種目として実施され、以後男女別々のトーナメントが行われるようになった。これにより女子の国際的な競技人口が増え、今日の普及と競技力向上の礎となった歴史的大会と評価されている。
Q8 : 車いすバスケットボールの公式リングの高さは、一般のバスケットボールと比較してどう設定されている?
リングの高さ3.05mは一般のバスケットボールと同一で、車いす競技だからといって低く設定されてはいない。これは身体機能の差を戦術と車いす操作で補うという競技理念から来ており、シュートアークやバックボードの角度など既存施設を流用できるメリットも大きい。高いリングに挑むことで競技特有のダイナミックなロングシュートやバンクショットが生まれ、観戦の魅力にもつながっている。
Q9 : IWBFの競技規則では、ボール保持中に車いすのリムを連続で漕いで良い回数は何回までか?
IWBFルールではボール保持後に車輪のリムを連続で漕げるのは2回までで、それ以上漕ぐとバイオレーションとなる。これは健常バスケットボールのトラベリングを車いす動作に置き換えた考え方で、3回以上のプッシュで前進した場合は審判がトラベリングを宣告し、相手ボールになる。2回の上限によりドリブル、パス、シュートの判断が早まり、ゲームテンポが維持される。
Q10 : 東京2020パラリンピックの車いすバスケットボール男子金メダル獲得国は?
東京2020パラリンピック男子決勝はアメリカ合衆国対日本となり、アメリカが64対60で接戦を制し2大会連続の金メダルを獲得した。アメリカはパラリンピック通算9度目の優勝という圧倒的な実績を持ち、持ち点管理やアウトサイドシュートの精度で終盤に逆転を果たした。開催国として快進撃を見せた日本にとっても史上初の銀メダルで、競技の注目度を高める大会となった。
まとめ
いかがでしたか? 今回は車いすバスケットボールクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は車いすバスケットボールクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。