オーストラリアンフットボールは、世界最古のサッカー系スポーツの一つとして知られています。このスポーツは独特のルールと戦略を持ち、オーストラリア全土で熱狂的な支持を集めています。今回のクイズでは、AFLの歴史や記録、各賞の概要などを紹介します。オーストラリアンフットボールの魅力に触れ、この刺激的なスポーツについて理解を深めていただければ幸いです。
Q1 : AFLに1997年に加入した南オーストラリア州アデレードを本拠とするクラブはどれか。州リーグ時代から『パワー』の前身として強豪の歴史を持つ。
ポートアデレードは1870年創設の伝統クラブで、SANFLで36度の優勝を誇るなど州内で圧倒的な戦績を重ねた後、1997年にAFLへ参入した。加入7年目の2004年には早くもプレミアシップを獲得し、同州のアデレード・クロウズとの『ショーダウン』は毎回大観衆を集める。ゴールドコーストとGWSは2010年代に発足した拡張クラブであり、西オーストラリア州のウェストコーストとは州も歴史も異なる。AFL参入直後から競争力を示した点で、ポートアデレードはリーグの成功例とされている。
Q2 : 歴代最多通算ゴール数(1360ゴール)を記録している選手は誰か。1990年代後半まで同記録を保持し、ニックネームは『プラガー』としても知られる。
トニー・ロケット(Tony Lockett)はセントキルダとシドニーで活躍し、1983年から2002年までの18シーズンで1360ゴールという前人未到の成績を残した。1999年に当時の最多記録1310ゴールを破り首位に立って以降、20年以上誰にも抜かれていない。2位のゴードン・コヴェントリーは1299ゴール、3位のジェイソン・ダンスタルは1254ゴールで、現役で最も近いランス・フランクリンも1066ゴールで届かなかった。キック精度の高さと強靱なフィジカルから『プラガー』の愛称で親しまれ、歴代最高のフルフォワードと評される。
Q3 : カールトン・ブルーズと並び、VFL/AFL歴代最多の16回プレミアシップを獲得しているクラブはどれか。
エッセンドンは1897年の創設シーズンから在籍し、1900年代・1940年代・1980年代・2000年と各時代で強力なチームを築き通算16度の優勝を達成した。これはカールトンと並んでリーグ最多であり、2023年時点でリッチモンド14回、ホーソン13回、コリングウッド16回目前と続く。特に2000年の『ベイビーボンバーズ』はシーズン24勝1敗という圧倒的な成績でプレミアに輝いた。クラブカラーの赤と黒をまとったエッセンドンは攻撃的なスタイルと育成力で知られ、長期にわたって優勝争いに名を連ねてきた。
Q4 : マークが認められるために、キックされたボールが空中で最低限進まなければならない距離は何メートルか。ルールブックには公認の数値が明記されている。
AFL公式ルール14.1.2ではボールが15メートル以上空中を移動した場合にのみマークが成立すると定義している。審判が『プレイオン』と叫び腕を振る仕草は15メートル未満を示す合図で、選手はすぐにプレーを続行しなければならない。センターサークルの直径が約15メートルであるため、観客はそこを基準に距離感を測ることが多い。20メートル以上と誤解されることもあるが、公式文書および審判講習では一貫して15メートルが閾値として用いられている。
Q5 : 2019年以降のAFLでフィールド上に配置される1チームあたりの選手数(インターチェンジは除く)は何人か。18人制縮小案などが議論されたが現行制度を答えよ。
フィールド上のプレーヤー数は長年18人で固定されており、2019年に導入された『6・6・6』リセットルールも選手配置のバランスを規定しただけで人数自体は変更していない。控えベンチには4人おり、インターチェンジで入れ替わるためマッチデー登録は22人となるが、グラウンドにいるのは常時18人である。攻撃縮小や試合スピード向上を目的に16人制などが提案されたものの、選手会とクラブの反対もあり採用されなかった経緯がある。
Q6 : AFLウィメンズ(AFLW)の最初のシーズンが正式に行われたのは何年か。開幕戦はカールトン対コリングウッドで無料入場ながら満員となり話題を呼んだ。
AFLWは2017年2月に8クラブで公式開幕し、女性のプロリーグとして歴史的な一歩を踏み出した。初年度の開幕戦はIKONパークで開催され、収容能力を超える観衆が詰め掛けたため急遽ゲートが閉じられるほどの注目度だった。2019年に10クラブ、2020年に14クラブ、2022年には男子と同数の18クラブ体制へ拡大。前段階として2013〜2016年にエキシビションマッチが行われたが、公式シーズンは2017年からと明確に区分されている。
Q7 : AFLシーズンで最も優れた若手選手に贈られる賞は何と呼ばれるか。対象は21歳以下で出場試合が一定数以下のプレーヤーが条件となる。
AFLライジングスターは各ラウンドで1名ずつノミネートされ、シーズン終了後に投票によって年間1名の勝者を決定する新人賞である。スポンサーのナショナル・オーストラリア銀行が冠に付くため正式名称はNAB AFL Rising Star。過去の受賞者にはネイサン・バックリー、サム・ミッチェル、ダニエル・リッチ、2023年のニック・デイコスなどが名を連ね、その後リーグを代表するスターへ成長する例が多い。コールマンは得点王、ノーム・スミスはグランドファイナルMVP、ジョック・マクヘイルは優勝監督に贈られる賞で趣旨が異なる。
Q8 : VFL/AFL史上で1チームが記録した最高得点を挙げたクラブはどこか。1992年ラウンド7で37.17(239)という驚異的なスコアを達成した試合が基準となる。
1992年5月のラウンド7でジーロングはブリスベン・ベアーズを相手に37ゴール17ビハインド、合計239点を奪取した。これはVFL/AFLの公式戦で単独クラブが挙げた最多得点記録であり、40年以上更新されていない大記録である。2位はセントキルダが1979年に記録した238点で、わずか1点差。フィッツロイやシドニーも高得点試合があるが、239点を超えた例はなく、最高得点クラブはジーロングで確定している。試合は239対76でジーロングが圧勝し、歴史的なオフェンス力を示した。
Q9 : 2020年のブラウンロー・メダル(シーズン最優秀選手賞)を受賞した選手は誰か。新型コロナで短縮された17試合シーズンだったが、平均ディスポーザル28.9を記録して選手間でも高評価を得た。
2020年はブリスベン・ライオンズのミッドフィルダー、ラッキー・ニールが31票を獲得しブラウンローを初受賞した。ディスポーザル、クリアランス、インサイド50など多項目でリーグ上位に入り、ホームアンドアウェーをラダー2位で終えたチームの原動力となった。17試合制にもかかわらず、過去のフルシーズン受賞者と比べても遜色ない票数を集めた点が際立つ。ファイフは19票、デインジャーフィールドは15票、マーティンは15票で追ったが、ニールの安定感とゲーム支配力が審判に強い印象を残した。
Q10 : AFLグランドファイナルの会場として伝統的に使用されるスタジアムはどこか。例外的に2020年は移動したが、それ以外の年はほぼすべて同じ会場で行われてきた。
グランドファイナルは1897年のリーグ創設以降、メルボルン・クリケット・グラウンド(MCG)が事実上の聖地として定着している。収容人員10万人規模を誇り、巨大なオーバル形状はオーストラリアンフットボールに最適。2020年はパンデミックでブリスベンのガバが代替会場となったが、翌年には即座にMCGへ戻り、伝統の『プレミア決定の舞台』が復活した。アデレードやオプタスでファイナルシリーズが行われることはあるものの、決勝戦がMCG以外で行われたのは歴史上ごくわずかな例にとどまるため、答えはMCGとなる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はオーストラリアンフットボールクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はオーストラリアンフットボールクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。