ラグビーリーグは世界各国で人気を博する競技ですが、その奥深い戦略や歴史については知る機会が少ないのが現状です。本記事では、NRLやステート・オブ・オリジンといった主要大会の歴史的な出来事や、ルール、そしてスター選手に関するクイズを10問ご用意しました。ラグビーリーグの魅力を存分に感じていただける内容となっております。ラグビーリーグファンはもちろん、これからラグビーリーグに興味を持っていただける方にも楽しんでいただければと思います。
Q1 : 史上初のラグビリーグ・ワールドカップ(1954年)を開催した国は?
1954年の第1回ラグビリーグ・ワールドカップはフランスが開催国を務めた。戦後の財政難の中でポール・バレス率いるフランス協会が国際大会を提唱し、自国開催を実現。フランス、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの4か国総当たりで行われ、決勝はパルク・デ・プランスでイギリスがフランスを16-12で破り初代王者となった。大会成功により以後のW杯継続開催が決定し、ラグビーリーグの国際化の大きな礎となった。
Q2 : 2023年終了時点で州対抗シリーズ「ステート・オブ・オリジン」の通算勝ち越し数が最も多い州は?
1980年に正式に始まったステート・オブ・オリジンは毎年3戦方式で行われ、2023年までに44シリーズが終了。クイーンズランドがシリーズ優勝24回(引き分け2回を含む)、ニューサウスウェールズが16回と大きくリードしている。2006~2013年の8連覇や2016~17年の連覇など黄金期が差を広げた。一方ビクトリアや南豪州は代表チームを持たないためシリーズには参加していない。マルーン色のジャージが勝利数でも優勢を保っている。
Q3 : ラグビーリーグのセットは最大何タックルで相手ボールに攻守が交代する?
ラグビーリーグでは攻撃側に6回までのタックル機会(セット)が与えられる。6回目のタックルが完了するとハンドオーバーで相手ボールになる。1972年までは4タックル制、1993年までは5タックル制だったが、ゲームの流動性を高めるため1993年から6タックル制へ変更された。これによりキックで陣地を取る戦術や5タックル目でのハイボールなど多彩な攻撃構築が促進され、観客にとってもテンポの速いゲームが楽しめるようになった。
Q4 : イングランドのスーパーリーグで“ライノズ”の愛称を持つクラブは?
リーズ・ライノズはウェスト・ヨークシャー州リーズを本拠とする名門。1996年のスーパーリーグ創設以降8回のリーグ制覇を誇り、ケビン・シンフィールドやロブ・バローらクラブレジェンドを輩出した。チームマスコットにサイを採用し“ライノズ”のニックネームが定着。他選択肢のウィガンは“ウォリアーズ”、セントヘレンズは“セインツ”、ウォリントンは“ウルブズ”と異なる愛称で、ファンカルチャーやマーケティングにも大きな違いがみられる。
Q5 : NRLのレギュラーシーズン1位チームに贈られる盾の名称は?
J・J・ギルティナン・シールドは1945年創設。NSWRL時代の名行政官ジョージ・ジョン・ギルティナンの功績を称えた盾で、現在はNRLレギュラーシーズン最上位のクラブに授与される“マイナープレミア”の証である。決勝を制したクラブに贈られるプロバン=サモンズ・トロフィーや、決勝戦MVPに与えられるクライヴ・チャーチル・メダル、年間最優秀選手賞のダリ―Mメダルとは役割が異なる。順位の価値を示す重要なタイトルとなっている。
Q6 : 2013年にイングランドとニュージーランドを破りラグビリーグ・ワールドカップを制した国は?
2013年大会はイングランド、ウェールズ、フランス、アイルランドで開催され、決勝はオールドトラッフォード。オーストラリアがニュージーランドを34-2で圧倒し通算10度目の優勝を飾った。ジョナサン・サーストンの正確なゴールキックと堅守が光り、トーナメント全体での失点はわずか22点。前回2008年大会で敗れた雪辱を果たした形となった。イングランドは準決勝でNZに敗退、サモアはベスト8と健闘したが頂点には届かなかった。
Q7 : 自陣から相手陣深くへ効果的に陣地を稼ぐ“40/20”キック。キックはどのエリア内から蹴られる必要がある?
40/20ルールは1997年スーパーリーグ・ウォーズ時代に導入され、その後国際ルールに採用された戦術的キック。自陣40メートルラインの内側から蹴り、バウンド後に相手陣20メートルラインの外側でタッチラインを割ると成功と判定される。成功すると攻撃側がその地点でスクラムまたはプレーザボールを行い連続攻撃が可能。守備ラインを下げさせスペースを生む狙いがあり、キッカーの技術と判断力が試合の流れを大きく左右するプレーとして定着している。
Q8 : 2022年シーズンの“ダリ―Mメダル”最優秀選手賞を受賞したのは?
2022年のダリ―Mメダルはクロノーラ・シャークスの司令塔ニコ・ハインズが受賞。移籍1年目ながらゲームマネジメントとキック精度でチームをレギュラーシーズン2位に導き、歴代4位の高得点で栄冠を手にした。前年受賞のトロボイェビッチは負傷で長期離脱、テデスコやクリアリーら常連候補を抑えての快挙だった。ハインズの台頭はシャークスが2016年以来の優勝争いに絡む原動力となり、代表候補としても評価を高めた。
Q9 : スーパーリーグの年間決勝“グランドファイナル”で最優秀選手に贈られるトロフィーは次のうちどれ?
ハリー・サンダーランド・トロフィーは1954年創設で、現在はオールドトラッフォードで行われるスーパーリーグ・グランドファイナルのマン・オブ・ザ・マッチに授与される。イギリスラグビーリーグ界の記者ハリー・サンダーランドを顕彰し、受賞者の名前は台座に刻まれる。チャレンジカップ決勝MOMはランスロット賞、NRL決勝MOMはクライヴ・チャーチル・メダル、ステート・オブ・オリジンシリーズの総合MVPはW.ルイスメダルと、各大会で賞が明確に分けられている。
Q10 : 2023年のNRL(ナショナル・ラグビーリーグ)グランドファイナルで優勝したクラブはどこ?
ペンリス・パンサーズは2021、2022、2023と3連覇を達成している現代最強クラブの一つ。2023年はブリスベン・ブロンコスとの死闘を26‐24で制し、ナサニエル・クリアリーの後半終盤のトライで逆転勝利。これによりクラブ史上5度目のプレミアシップ獲得となり、NRL史上でも稀な3連覇の快挙を成し遂げた。圧倒的なフィットネスと組織ディフェンスはリーグ随一で、ホームタウンの西シドニー地域も大いに沸いた。
まとめ
いかがでしたか? 今回はラグビーリーグクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はラグビーリーグクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。