カナディアンフットボールは、アメリカンフットボールとは大きく異なる攻撃的な戦術と広大なフィールドを特徴としています。本クイズでは、ダウン数の少なさやエンドゾーンの大きさ、スコアリングルール、リーグ史など、このユニークなスポーツの魅力的な側面に迫ります。選手の動きや戦略の違いを理解することで、CFL観戦をより楽しめるはずです。クイズを通して、カナディアンフットボールの奥深さに迫ってみましょう。
Q1 : スナップ時にオフェンスがスクリメージライン上に配置しなければならない最低人数は?
CFLではスナップ時に少なくとも7人の攻撃選手がスクリメージライン上にいなければならない。この規定はアメリカンフットボールと同様だが、カナディアンでは12人制で受け手の縦横無尽なモーションが許可されているため、残りの5人がバックスとして動き回る余地が大きい。ディフェンスはこれらのモーションに対応しつつブリッツの人数を判断しなければならず、プレースナップでの配置読み合いが戦術的ハイライトになる。
Q2 : CFLでヘッドコーチが試合中に行使できるコーチズチャレンジは最大何回か?
2017年以降のルール改正でCFLのコーチズチャレンジは1試合につき1回に制限された。成功しても追加のチャレンジは与えられず、失敗時にはタイムアウトを失う。ビデオレビューの過度な増加による試合時間の長期化を防ぐための措置である。チャレンジ可能な判定はパスインターフェアやターンオーバーなど限定されており、ヘッドコーチはゲームの流れと残り時間を考慮して使い所を慎重に選ぶ必要がある。
Q3 : 2023年に開催された第110回グレイカップで優勝したチームは?
2023年11月19日にハミルトンのティム・ホートンズ・フィールドで行われた第110回グレイカップは、モントリオール・アルエッツが28対24でウィニペグ・ブルーボンバーズを破り勝利した。アルエッツにとっては2010年以来となる8度目の優勝で、途中加入QBコーディ・ファジャードの落ち着いたプレーとディフェンス陣の要所でのターンオーバーが光った。ウィニペグは4年連続の決勝進出だったが、終盤の逆転劇を許し3年ぶりの戴冠を逃した。カナダ全土で平均視聴者数350万人を記録するなど大きな注目を集めた一戦だった。
Q4 : カナディアンフットボールの攻撃側が新たなファーストダウンを得るまでに許されるダウン数は?
カナディアンフットボールでは10ヤード前進する猶予は3回である。アメリカンフットボールの4回より1回少ないため、各プレーで大きな前進を狙う傾向が強い。攻撃はロングパスやパントフェイクなどリスクを伴う戦術を選択しやすく、試合展開はスピーディーで観客を飽きさせない。ダウン数が少ないことで守備側にも積極的なブリッツを仕掛ける余地が生まれ、攻守両面の駆け引きが魅力となっている。
Q5 : カナディアンフットボールでゴールライン間のフィールド長は何ヤードか?
CFLのフィールドはゴールライン間が110ヤードあり、エンドゾーンを含めると全長は150ヤードに達する。アメリカンフットボールの100ヤードより10ヤード長いことで、オフェンスには広いスペースが生まれ、ディフェンスは広範囲をカバーしなければならない。これによりロングパスやリターンが決まりやすくダイナミックなプレーが増える。フィールド設計そのものがカナディアンフットボール独特の攻撃的性格を形作っている。
Q6 : カナディアンフットボールでキックが相手のエンドゾーン内でデッドになった場合などに与えられる「シングル(ルージュ)」は何点か?
ルージュはキックプレーのあとボールがリターンされずにエンドゾーン内でデッドになったときなどに攻撃側へ与えられる1点のボーナスである。フィールドゴールを狙ったが失敗した場合やパントで相手を自陣深く押し込みたい場面など、戦術的に利用される。1点ながら試合終盤には勝敗を左右することも多く、CFLのスコアリング特有の駆け引きを象徴している。観戦する際はルージュが入る状況を理解すると一層楽しめる。
Q7 : CFL史上最多となる18回のグレイカップ優勝を誇るチームはどこか?
トロント・アルゴノーツは創設1873年と北米でも屈指の歴史を持ち、2022年の優勝で通算18度目のグレイカップ制覇を達成した。1980年代のマット・ダンガン時代や2004年、2012年にも勝利するなど各時代で強さを発揮。近年はリーグ最古のフランチャイズとしてファン層を広げつつ、安定したフロントと育成力で常に優勝戦線に絡む。優勝回数で2位のエドモントンやウィニペグに差をつけてトップに立っている点が特徴である。
Q8 : CFLドラフトで主に指名対象となるのはどの国籍・育成背景を持つ選手か?
CFLドラフトはカナダの大学(U SPORTS)やNCAAに在籍するカナダ国籍、またはカナダ育ちの選手を対象として毎年行われる。リーグが国内選手の活躍機会を確保するために制定している「ナショナルプレーヤー枠」を補充する目的が大きい。チーム編成では出場選手の一定数をナショナルが占める必要があるため、ドラフト戦略は戦力均衡だけでなくカナダ人材の育成・発掘に直結する重要イベントとなっている。
Q9 : CFLのエンドゾーン(インゴール)の奥行きは現行規定で何ヤードか?
1929年以降CFLのエンドゾーンは25ヤードだったが、改修コストやスタジアム共有による制限から1986年に20ヤードへ短縮され、現在もこのサイズが標準である。アメリカンフットボールの10ヤードと比べて倍の奥行きを持つため、パスオフェンスではゴール前でもルートの自由度が高い。ディフェンスは広いスペースを守る必要があり、ゾーンカバレージやスパイの配置が鍵となる。キッカーにとってもポーチキックやコフィンコーナーを狙う選択肢が増え、戦術面の幅を生み出している。
Q10 : CFLウェストディビジョンの年間優勝チームに贈られるトロフィーは?
N・J・テイラー・トロフィーは1948年にカナダ西部の実業家ネイサン・ジェイコブ・テイラーを讃えて創設され、CFLウェストディビジョンのプレーオフ覇者に授与される。これに対応してイーストディビジョンにはジェームズ・S・ディクソン・トロフィーが存在する。各ディビジョン王者はグレイカップ進出権を得るが、トロフィー自体はリーグチャンピオンシップとは別個の栄誉として地元ファンに重視される。歴代ではエドモントンやカルガリーが多く獲得している。
まとめ
いかがでしたか? 今回はカナディアンフットボールクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はカナディアンフットボールクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。