アメリカンフットボールはその豊かな歴史と激しい熱戦から、スポーツファンを熱狂させ続けています。本記事では、そんなアメリカンフットボールの知識を深めるべく、10の興味深いクイズを用意しました。NFLの金字塔となる偉業や記録、ルール変更の背景など、フットボールの魅力に迫る問題が満載です。フットボールの過去と現在を振り返り、ファンの皆さんの理解を深めていただければ幸いです。クイズを通して、このスポーツの奥深さを探っていきましょう。
Q1 : 2011年に導入されたキックオフの安全対策としてのルール変更で正しいものはどれか?
2011年のルール改正では選手の高速衝突による脳震盪を減らす目的で、キックオフ地点を自陣30ヤードから35ヤードへ前進させた。これによりエンドゾーン奥へ届くキックが増え、タッチバック率が上昇してリターンプレーの回数が大幅に減少。危険度の高いプレー機会を減らすことで安全性を高めた。なおタッチバック時のボール位置は当時20ヤードのままだったため、戦術的にはリスクと報酬の見直しが迫られた。後年さらに25ヤードへ変更されるなど継続的な見直しが行われている。
Q2 : スーパーボウル勝者に授与されるヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを製造している企業は?
ロンバルディ・トロフィーは米国高級宝飾ブランドのティファニー&カンパニーが1967年の第1回スーパーボウル以来一貫して製造している。スターリングシルバー製で高さ約56センチ、重さ約3.5キロ。ニュージャージー州の工房で熟練職人が手作業で磨き上げ、試合終了直後にフィールド上で授与される唯一のプロスポーツトロフィーとして知られる。ティファニーはMLBコミッショントロフィーやNBAラリーオブライエントトロフィーも手掛けており、米スポーツ文化を支える存在となっている。
Q3 : 本拠地スタジアムとして歴史ある「ランボー・フィールド」を持つNFLチームは?
ランボー・フィールドは1957年にオープンし、冷え込みの厳しいウィスコンシン州グリーンベイに位置する。凍結したフィールドで行われた1967年の“アイスボウル”など数々の名勝負の舞台になり、観客の「リープ」と呼ばれるスタンドダイブも名物。パッカーズはコミュニティ所有の珍しい形態を持つフランチャイズで、ランボー・フィールドは地域とチームの一体感を象徴する聖地として愛されている。改修により7万人超を収容しつつクラシックな雰囲気を保ち続けている。
Q4 : スーパーボウルIとIIを制し、史上初めて大会を連覇したNFLチームはどこか?
パッカーズは1966、1967シーズンを連続制覇し、スーパーボウルIとIIを制した。ヘッドコーチは名将ビンス・ロンバルディで、バート・スターを中心とした攻撃と強固な守備が特徴だった。これが大会史上最初の連覇となり、後のスティーラーズや49ers王朝に先駆ける偉業として語り継がれる。また旧NFLとAFL統合前夜の歴史的背景を含めてフットボールの変革期を象徴する出来事でもある。
Q5 : フィールドに左右対称に描かれた「ハッシュマーク」の主目的は何か?
NFLではボールがサイドライン付近でデッドになった場合、次のプレーが極端に外側から始まると公平性が損なわれる。そのため審判はボールをハッシュマーク上に置き、左右の距離差を最小化して再開させる。これによりプレーブックの形成やキックスペースの確保が安定し、戦術的均衡が保たれる。元々はカレッジで始まった仕組みで、ハッシュ位置の幅もNFLとNCAAで異なるなどルールの発展を物語っている。
Q6 : NCAAディビジョンIフットボール・ボウルサブディビジョン(FBS)で公称最多のナショナルチャンピオンシップ数を誇る大学はどこか?
公式・非公式の集計方法に差はあるが、APやコーチズポールなど主要メディアによる認定回数で最も多いのはアラバマ大学である。ベア・ブライアント時代の60〜70年代、ニック・セイバン体制の2009年以降など複数の黄金期があり、合わせて18回以上のタイトルを獲得。豊富なリクルーティング資源と厳格なプログラムで常に上位に位置してきた。ミシガンやノートルダムも伝統校だが、近年の積み重ねでアラバマがトップを維持している。
Q7 : ディフェンスのプレーコールをフィールド上で味方に伝える役割を最も担うポジションは?
NFLではグリーンドットと呼ばれる無線受信機を埋め込んだヘルメットを着用できる守備選手は1人だけで、その役割を担うのが通常ミドルラインバッカーやインサイドラインバッカーである。彼らはサイドラインから送られたコールを瞬時に翻訳し、前後左右の選手に調整を指示するため守備の司令塔と称される。ランストップとパスカバーの両方に関わる中央配置にいるため全体像を把握しやすく、経験や知性が重視されるポジションとなっている。
Q8 : いわゆる「イマキュレイト・レセプション」が起きたのは何年のNFLプレーオフか?
イマキュレイト・レセプションは1972年シーズンのAFCディビジョナルプレーオフ、ピッツバーグ・スティーラーズ対オークランド・レイダース戦で発生した。残り22秒、QBブラッドショーのパスがディフェンダーに当たって大きく跳ね返り、RBフランコ・ハリスが足元すれすれでキャッチして逆転TDを奪取。映像判定が未発達だった時代でボールが地面についたか議論が続いたが、結果はTDとなりスティーラーズ王朝の幕開けを告げる劇的プレーとして今なお語り草になっている。
Q9 : シーズン55タッチダウンパスというNFL記録(2013年)を樹立したQBは誰か?
ペイトン・マニングは2013年にデンバー・ブロンコスでプレーし、当時のシーズンパス獲得ヤード5477とともに55TDという歴代最多記録を樹立した。頸椎手術からの復活後にもかかわらず、WRデマリアス・トーマスやTEジュリアス・トーマスら多彩なターゲットを巧みに使い分け、高速テンポのノーハドルオフェンスでリーグを席巻した。翌年にブレイディがスーパーボウル勝利で注目を奪ったものの、個人成績という点ではマニングの2013年は今も語り継がれる異次元シーズンとなっている。
Q10 : NFLレギュラーシーズンが16試合から17試合へと拡大されたのは何年シーズンからか?
2021年シーズンからリーグ全体の日程が17試合制へ移行した。CBA(労使協定)改定に伴い、選手側は収益分配やヘルスケア拡充を交換条件に追加試合を受け入れた。これにより各チームのホーム・アウェイバランスは隔年で入れ替わり、プレシーズン試合数も4から3へ短縮された。記録の比較が難しくなる一方、放映権収入は増大し、国際シリーズ拡充などグローバル戦略にも寄与している。統計史における新しい区切りとして大きな転換点となった。
まとめ
いかがでしたか? 今回はアメリカンフットボールクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はアメリカンフットボールクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。