大学入学共通テストは2021年度から導入され、従来のセンター試験に代わる新しい大学入試制度となりました。両制度の違いは試験科目や問題傾向、配点など多岐にわたります。この記事では、大学入学共通テストとセンター試験の主な相違点について、10問のクイズを通して詳しく解説します。高校生や受験生の皆さん、これからの大学入試に向けて、この機会にしっかりと制度の変化を理解しましょう。
Q1 : 英語リーディングで扱われる総語数の目安として、大学入学共通テストがセンター試験より増加させた水準はどれか
センター試験のリーディングは全体で約3000語前後であったが、共通テストでは長文の増加と実用文の挿入により総語数が約5500語へ拡大した。これにより1分間あたりに読まなければならない語数が大幅に増え、速読力が求められるようになった。図表やウェブサイト風資料など多様な体裁の英文も増加し、単なる単語力だけでなく構造把握や情報検索のスキルが評価される設計となっている。
Q2 : 英語リスニングで音声が1回読みになる問題を導入したのはどちらの試験か
センター試験のリスニングはすべての設問で2回読みだったが、共通テストでは実際のコミュニケーションに近づけるため、一部の設問を1回読みとした。これによりメモ取りや集中力がより重要になり、聞き逃しが得点に直結する緊張感が高まった。2回読みの設問も残るため設問形式は多様化し、聞く力とともに即時の判断力が測られる。学習方法もディクテーションやシャドーイングなど実戦的訓練が一層求められるようになった。
Q3 : 大学入学共通テストで特に強化された評価観点として正しいものはどれか
共通テストは高大接続改革の理念に基づき、従来の知識再生重視から思考力・判断力・表現力の評価へ軸足を移した。具体的には複数資料を比較して結論を導く問題や、数学で日常的課題をモデル化させる小問が増え、単純な公式暗記では正答できない設計となった。センター試験も考察問題はあったが、出題は限られていた。これにより高校学習での探究活動や主体的学びが大学入試と連動し、授業改善を促す効果も期待されている。
Q4 : 大学入学共通テストがセンター試験に代わって初めて実施された年度はどれか
センター試験は1990年から2020年1月まで続いたが、高大接続改革の一環として2021年度入試から大学入学共通テストに置き換えられた。初回は2021年1月16・17日に本試験が行われ、同月30・31日に第2日程と追試験が実施された。従来型のマークシート方式を維持しつつ、問題傾向や配点が変更された点が特徴である。
Q5 : 英語のリーディングとリスニングの配点が大学入学共通テストで採用された新しい比率はどれか
センター試験ではリーディング200点とリスニング50点で読解重視だったが、共通テストでは四技能バランスを取るため双方100点ずつに改められた。これによりリスニングの重要度が大幅に上昇し、リーディングで高得点を取ってもリスニングを疎かにすると総合点が伸びにくくなった。英語力を総合的に鍛える必要が生じた点が大きな違いである。
Q6 : 大学入学共通テストにおける民間英語試験活用の現状として正しいものはどれか
共通テストでは当初、民間試験を利用して英語四技能評価を行う計画があった。しかし費用格差や地域格差への懸念、採点体制の確保など課題が解決できず、2019年末に文部科学省が制度導入を延期し最終的に見送りを決定した。そのため現行の共通テストでは民間試験のスコア提出を国としては求めておらず、各大学が個別に利用する場合のみという位置づけである。
Q7 : 国語の問題で大学入学共通テストから新たに重視されるようになった要素はどれか
共通テストの国語では、契約書やインタビュー記事など実用的文章を複数提示し、それらを比較参照しながら解答させる問題が導入された。センター試験は小説や評論など伝統的な文章が中心で、資料横断型は限定的だった。新傾向は社会生活で必要な情報活用力を測ろうとする狙いで、問題文の長文化や図表読解も伴い、速読と論理的統合力が問われる点が大きく異なる。
Q8 : 2021年度の大学入学共通テストでは新型コロナ対策として実施日程が工夫されたが、特徴として正しいものはどれか
コロナ禍に対応するため、2021年度共通テストでは従来の追試験に加え、受験生が事前選択できる第2日程(1月30・31日)が用意された。これにより感染状況や学校行事に合わせて受験日を分散でき、会場混雑を緩和する狙いがあった。センター試験は原則1週のみで、追試験は病気や事故などやむを得ない事情のある者限定だった点が異なる。日程分散は2022年度以降は原則1日程に戻されている。
Q9 : 大学入学共通テストで2025年度から新設される予定の科目はどれか
学習指導要領改訂に合わせ、2025年度の共通テストから高等学校必履修科目『情報Ⅰ』が正式に加わる予定である。センター試験には情報関連科目がなく、大学入試でプログラミングやデータサイエンスの基礎を評価する試みは初となる。試験はCBT化も検討されたが当面はマークシートで実施予定。社会全体で情報活用能力の重要性が増す中、高校段階での到達度を公平に測る新しい枠組みとして注目されている。
Q10 : 数学ⅠAの試験時間について、センター試験から大学入学共通テストへ移行する際に行われた変更として正しいものはどれか
共通テストでは数学ⅠAの問題文が長文化し、会話文や実社会のデータを基にした探究型小問が増加した。そのため解答に必要な思考時間を確保する目的で試験時間がセンター試験の60分から70分へと10分延長された。試験総点数100点は据え置きであるが、計算力だけでなく情報整理能力や適切な戦略立案が重視されるようになり、時間配分の難度が上がった点が受験生から指摘されている。
まとめ
いかがでしたか? 今回は大学入学共通テストとセンター試験の違いクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は大学入学共通テストとセンター試験の違いクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。