恐竜の知識を深めたい人必見!白亜紀の最強肉食恐竜から巧みな育児行動の発見まで、恐竜界の重要トピックを網羅したクイズを10問ご用意しました。ティラノサウルスの生息時代やヴェロキラプトルの出身大陸、スピノサウルスの特徴など、恐竜マニアでも知らない情報が満載。難易度は高めですが、恐竜ファンなら間違いなく楽しめるはずです。恐竜の世界をさらに深く探検してみましょう!
Q1 : 竜脚形類(サウロポドモルファ)の代表的な形質として正しいものはどれか?
竜脚形類は多頸化とそれに伴う椎体の軽量化を進化させ、ブラキオサウルスでは頸椎だけで9メートルに達する例もある。頭部は小型化しており、これにより長い首でも質量を抑えて前庭機能と血圧負荷を軽減できた。対照的に獣脚類は肉食に適した鋭い歯と短い首、鳥盤類の多くは前肢が短く四足歩行でも後肢主導で歩行した。恥骨の向きは鳥盤類で後方に倒れるが竜脚形類では前向きが基本で、長い首と小さな頭部こそグループの最も顕著な共有派生形質とされる。
Q2 : 歯がバッテリー状に何百枚も並び、高度な咀嚼機構を備えていた植物食恐竜はどれか?
ハドロサウルス科は上下顎に数百枚の歯が積層するデンタルバッテリーを発達させ、咬合面がミルサー状に擦れ合うことで繊維質の植物を効率よく粉砕した。この仕組みは恐竜の中で最も哺乳類的な咀嚼に近く、すり合わせる顎運動が復元されている。イグアノドンは原始的でデンタルバッテリーが未成立、ステゴサウルスは葉状歯が疎らで咀嚼力は低い。トリケラトプスも噛み合わせは進化しているがハドロサウルスほど多層化していないため、最も適切なのはハドロサウルスである。
Q3 : 原始的(基盤的)角竜類に分類される恐竜はどれか?
プシッタコサウルスはまだ大型のフリルや角を持たず、オウムのような嘴を特徴とする前期白亜紀の小型角竜で、階級的には基盤的角竜類に置かれる。スティラコサウルスは後期白亜紀のカスモサウルス亜科で角もフリルも発達し、パキケファロサウルスは堅頭竜下目で系統が異なる。さらにディプロドクスは竜脚形類で角竜とは無関係であるため、原始的角竜に該当するのはプシッタコサウルスだけである。
Q4 : 始祖鳥の羽毛印象を含む化石が多数見つかった世界的に有名な石灰岩層はどこか?
ドイツ南部バイエルン州のソルンホーフェン石灰岩は、細粒の石灰質堆積物が無酸素状態で堆積したため軟組織や羽毛の微細構造まで精密に保存することで有名で、始祖鳥ほか魚類・無脊椎動物の良好な化石が産する。モリソン層やヘルクリーク層は北米の砂岩主体の地層で羽毛保存には適さず、ジェホロ層も羽毛恐竜が出るが始祖鳥は出ない。唯一鳥類羽毛と共に始祖鳥標本が大量に見つかるのはソルンホーフェン石灰岩である。
Q5 : 中空の骨質トサカが鼻腔と連結し共鳴器官として機能したと考えられる恐竜はどれか?
パラサウロロフスは頭頂から後方へ伸びる中空のトサカ内部に複雑な気道が走り、呼気を通すことで低周波の遠距離音を発したと推測される。CT解析により管の長さと共鳴周波数が再現され、社会的コミュニケーションや種内識別に用いた可能性が高い。コリトサウルスやランベオサウルスもトサカを有するが内部の空洞構造は比較的単純で音響機能は限定的とされ、竜脚類のカマラサウルスはトサカ自体を欠く。ゆえに最適解はパラサウロロフスである。
Q6 : 非鳥類型恐竜を含む多くの生物が絶滅した大量絶滅イベントはどれか?
K–Pg境界絶滅は約6600万年前、巨大隕石の衝突と火山活動が重なり合った結果として、全球規模で急激な気候変動と光合成の停止を引き起こした。衝突跡はユカタン半島のチクシュルーブ・クレーターとして残り、衝突直後に舞い上がった硫酸エアロゾルと微粒子が太陽光を遮蔽して食物連鎖を崩壊させた。これによりティラノサウルスなどの獣脚類、トリケラトプスなど鳥盤類、翼竜や海生爬虫類、アンモナイトが相次いで姿を消し、鳥類や哺乳類が生き残り新生代の生態系が形成された。ペルム紀末やオルドビス紀末の絶滅は時代も原因も異なるため不正解となる。
Q7 : モンゴルで親が卵を抱く姿勢の巣化石が見つかり、高度な育児行動が示唆された恐竜はどれか?
オヴィラプトルの巣では成体骨格が円座姿勢で卵を取り囲み、前肢を広げて覆いかぶさるような保護行動を示す標本が複数報告されている。卵は二列に放射状に配置され、中央に空間を残して換気や温度調節を行ったと解釈される。巣材や抱卵姿勢などの詳細比較から、単なる偶然の埋没ではなく意図的な子育て行動と結論づけられる。タルボサウルスやガリミムスの巣は部分的で親個体との直接対応がなく、プロトケラトプスの巣も集団産卵だが抱卵証拠が弱い。従って最も確かな証拠を持つのはオヴィラプトルである。
Q8 : ティラノサウルス・レックスが生息していた地質時代はどれか?
ティラノサウルスは化石記録が北アメリカ大陸のヘルクリーク層やランス層など白亜紀末の地層からしか産出しない。年代は約6800万~6600万年前で、恐竜時代終末にあたる。ジュラ紀までさかのぼるとティラノサウルス科自体がまだ現れておらず、前期白亜紀でも基盤的なティラノサウルス形類が現れたばかりで本種は確認されない。したがって後期白亜紀が唯一の正解である。
Q9 : ヴェロキラプトルの化石が発見された大陸はどこか?
ヴェロキラプトルは1920年代にモンゴル・ゴビ砂漠で最初の標本が採集されて以来、産地は一貫してアジアに限られる。層準は後期白亜紀のバヤン・ダグ層群で、砂丘堆積物中から保存度の高い骨格が多数出土した。北米やヨーロッパのデイノニコサウルス類とは近縁だが別属で、同じ属の化石は他大陸では未確認。アフリカ起源説は一次情報がなく誤りであるため、正解はアジアである。
Q10 : 背中に帆状の長大な神経棘を持つことで知られる大型獣脚類はどれか?
スピノサウルス属の椎骨は神経棘が非常に高く、全長15メートル以上の身体上に1メートル超の骨質帆を形成した。これにより体温調節説、視覚的ディスプレイ説、水生適応説など多角的な研究が行われている。アロサウルスやカルカロドントサウルスは棘が伸びても帆にはならず、セイスモサウルスは竜脚類で背中の構造が異なるため該当しない。帆状の特徴が体系的に確認されるのはスピノサウルスのみである。
まとめ
いかがでしたか? 今回は恐竜 難しいクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は恐竜 難しいクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。