ハロウィンの起源から定番のシンボルまで、深く知れば知るほど楽しくなるこの季節。今年こそ本格的に祝いたい人も多いはず。そこで、ハロウィンの歴史や文化について、クイズを通じて少しずつ解き明かしていきます。古代ケルトの祭りから始まり、アメリカを経てグローバルに広がったハロウィンの魅力に迫る10問をお楽しみください。
Q1 : 「トリック・オア・トリート」という言葉がアメリカで全国的に普及し、新聞や雑誌に盛んに登場し始めたのはおおむねいつ頃?
用語自体の初出は1920年代に遡るが、第二次世界大戦中の砂糖配給が終わりベビーブーム世代が成長した1950年代に菓子メーカーが宣伝を強化し、ピーナッツ漫画やディズニー短編などのメディア露出も重なって爆発的に広まった。新聞広告や地域イベントの記録では1951年以降に急増が確認でき、全国的慣習として定着したのは1950年代とされる。
Q2 : 世界最大級と言われるハロウィンパレードで、毎年約5万人の仮装者がマンハッタンを練り歩くのはどの都市のイベント?
ニューヨーク市マンハッタンで1974年に始まった「Village Halloween Parade」は、6番街を約3kmにわたり一般参加者が仮装して行進する形式で、観客を含めると200万人以上が集まると推計される。巨大パペットやブラスバンドが加わる独自色と規模から「世界最大級」と紹介され、テレビ中継も行われる。したがって開催都市はニューヨークである。
Q3 : 古くから行われるハロウィンの遊び「アップル・ボビング」は本来何を占うための民間占いだった?
アップル・ボビングは桶に浮かべたリンゴを口だけで取るゲームで、中世ケルト由来の恋愛占いとして広まった。最初にリンゴを取れた人が翌年最初に結婚できる、リンゴに彫ったイニシャルが運命の相手を示すなど多彩なロマンス予言が付随していた。リンゴは愛と豊穣を司る女神ポーモーナの象徴でもあり、恋の行方を占う行事として定着した。
Q4 : 全米小売業協会などの調査で、近年ハロウィンシーズンに最も売上額が大きい個包装チョコレート菓子として挙げられるのは?
NRFのハロウィン支出調査や業界売上ランキングでは、キャンディー全体よりチョコレートカテゴリーの伸びが高く、中でもハーシー社のリースズ・ピーナッツバターカップが単一ブランドで販売金額1位を獲得する年が続く。甘じょっぱい味とカップ形状が人気で、季節限定のジャック柄包装も後押し。象徴的なキャンディーコーンより実売上は上回っている。
Q5 : アイルランド系移民がアメリカでジャック・オー・ランタンをカボチャで作るようになった主な理由は?
19世紀半ばのアイルランド移民は故郷でランタンに使っていたカブが北米では高価で小さかったため、代わりに大量に栽培されていたパンプキンを活用した。カボチャは柔らかく中を抜きやすく、サイズも大きいので複雑な模様が彫りやすい利点があった。こうした実用的事情が重なり、カブからカボチャへ転換が起き、現在のハロウィン装飾の定番となった。
Q6 : 2021年にイタリアで栽培され世界記録を更新した超巨大カボチャの重さに最も近いのはどれ?
ギネス世界記録は2021年10月、イタリア・トスカーナ州のステファノ・クトゥルッピ氏が栽培したパンプキンを1,226kg(2,702ポンド)と認定した。これは小型乗用車並みの質量で、従来記録を30kg以上更新。アトランティック・ジャイアント種を温度管理と潅水で急成長させた成果で、1日10kg以上肥大することもあるという。選択肢の中で最も近いのは約1,200kgである。
Q7 : 米国農務省の統計で、ハロウィン需要を支えるカボチャの生産量が全米で最も多い州はどこ?
USDAの2022年度作物報告によれば、イリノイ州は加工・観賞用を合わせたカボチャ生産量で全米1位を長年維持している。シカゴ西方のモートン周辺は“パンプキン・キャピタル”と呼ばれ、大手食品メーカーの缶詰工場が立地し、州全体で約4万エーカーの作付面積を誇る。ハロウィン期に売られる缶詰パンプキンの約8割が同州産と推定されており、カリフォルニアなどを大きく上回る。
Q8 : ハロウィンの起源とされる古代ケルトの祭り「サウィン」が毎年行われた日はいつ?
サウィンは古代ケルト暦で夏の終わりと冬の始まりを示す重要な節目で、夜をまたぐ祭りだった。霊や妖精がこの日に門をくぐってやって来ると考えられたため、村人は仮面をかぶり、かがり火で身を清め、新年の幸運を祈った。この習俗がキリスト教の万聖節前夜と重なり、現代ハロウィンの10月31日へと受け継がれた。したがって正しい日付は10月31日である。
Q9 : ジャック・オー・ランタンの伝承で、悪魔をだましたジャックが最初に提灯を作るためにくり抜いたとされる野菜はどれ?
ジャック・オー・ランタンの物語では、悪魔と取引したジャックが死後に天国にも地獄にも行けず、手に入れた燃える石炭を入れて道を照らすため、手近にあったカブをくり抜いたとされる。北米ではカブが手に入りにくかったためカボチャへ置き換わったが、アイルランドなどでは今もカブやビートを使用する地域がある。伝承上の野菜はカブである。
Q10 : ハロウィンの伝統的な配色であるオレンジは何を象徴していると一般に説明されるか?
ハロウィンの代表色オレンジと黒のうち、オレンジは秋に実るカボチャや紅葉の色を想起させることから「収穫」「実り」「生命力」を象徴する。一方の黒は冬の訪れ、夜、死などを示す対照色として用いられる。色彩心理学でもオレンジは活力・賑わいを示す暖色で、秋祭りの高揚感や感謝を表現するのに適しているため、収穫のシンボルとされている。
まとめ
いかがでしたか? 今回はハロウィン 雑学クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はハロウィン 雑学クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。