モンゴルには長い歴史と豊かな遊牧文化が息づいています。本記事では、そんなモンゴルについて10の興味深いクイズを紹介します。首都の由来や伝統的な飲料、偉大な王の業績、美しい自然景観など、モンゴルの魅力が満載です。モンゴルに関する知識を深めるとともに、独特の歴史と風土を感じ取ることができるはずです。モンゴルの魅力を存分にお楽しみください。
Q1 : モンゴル最高峰フイテン峰を含む山脈はどれか。
フイテン峰は標高4374メートルで、モンゴル・ロシア・中国の三国国境が接近するアルタイ山脈タバンボグド連峰に位置する。アルタイ山脈は中央アジアを横断しモンゴル西端を形成する褶曲山地で、氷河や万年雪が見られる数少ない地域でもある。峰名のモンゴル語は「冷たい」という意味を持ち、厳しい気候と氷河湖が作り出す雄大な景観は登山者を惹きつける。山脈はオビ川やエニセイ川など大河の源流域ともなり、生物地理区分上アジア内陸とシベリアの接点として固有種も多い。
Q2 : モンゴルで流通している通貨単位は何か。
トグログはモンゴル語で円を意味し、ISOコードはMNTである。1925年に中国元やロシアルーブルに代わる独自通貨として導入され、社会主義時代は人民銀行が発行を担った。紙幣は1トグログから2万トグログまで存在し、チンギス・ハーンやスフバートルなど歴史的英雄が描かれる。1990年代の市場経済移行後は高インフレを経験したが近年は安定傾向にある。実務では略してトゥグ、また100分の1単位のメンゲトがあるが硬貨は流通量が少なく、日常ではほぼ紙幣のみが用いられる。
Q3 : ケッペンの気候区分でモンゴルの大部分を占める気候はどれか。
モンゴル高原は海から遠い内陸に位置し標高も高いため、年降水量250~400ミリ程度の乾燥した大陸性気候が卓越する。この条件に該当するのがケッペン区分で半乾燥を指すステップ気候BSkで、草丈の短いイネ科草本が主体となり遊牧に適した草原が広がる。北部タイガや南部ゴビの砂漠気候BWhも点在するが国土の中心帯はBSkが占める。夏は30度を超える一方、冬は氷点下40度近くまで冷え込み、気温年較差が大きいことから「寒冷ステップ」とも呼ばれ、遊牧民の季節移動に大きな影響を与えている。
Q4 : モンゴルの首都はどれか。
ウランバートルはモンゴル語で「赤い英雄」を意味し、1924年に現在名へ改称された。人口は約150万人で国のほぼ半分が集まり、政治・経済・文化の中心となる。標高約1350メートルの高地に位置するため冬は氷点下30度を下回る厳寒となり、大陸性気候の厳しさを象徴している。近年は鉱山景気の波に乗り高層ビルやゲル地区の拡大が進む一方、大気汚染や交通渋滞など新たな都市問題も抱える。
Q5 : 馬乳を発酵させて作るモンゴルの伝統的飲料は何と呼ばれるか。
アイラグは遊牧民が馬乳を革袋に入れて撹拌し乳酸発酵させた低アルコール飲料で、夏の暑さの中でも傷みにくく栄養価が高いことから広く愛飲されてきた。タンパク質や乳酸菌が豊富で整腸作用があるとされ、客人をもてなす際には金属製のボウルで振る舞われる。中央アジアではクミスの名でも知られるが、モンゴル語のアイラグという呼称は国内での呼び名で、伝統祭ナーダムや結婚式など祝いの場に欠かせない。
Q6 : 1206年にモンゴル帝国を建国し初代ハーンとなった人物は誰か。
チンギス・ハーンはテムジンとして生まれ、遊牧部族を統合して1206年にクリルタイで大ハーンに選出された。その後の遠征で中央アジアや北中国を征服し、史上最大級の版図を築く基礎を作った。彼の軍事組織は血縁を越えた十進法部隊編成や情報伝達のジャムチ制度など革新的で、後のユーラシア交流を加速させた。死後も子孫のオゴデイやクビライらが東西に拡大し、パクス・モンゴリカと呼ばれる交易ネットワークが生まれるなど世界史に大きな影響を与えた。
Q7 : モンゴル国内で最大の淡水湖はどれか。
フブスグル湖は北西部のロシア国境に近い標高1645メートルの高地にある深さ約262メートルの巨大湖で、貯水量はモンゴルの淡水の70%以上を占める。バイカル湖と同様に古代湖に分類されるほど水質が清冽で「モンゴルの青い真珠」の異名を持つ。ツツジやトナカイ遊牧民のツァータンが暮らすタイガが隣接し、生物多様性が高く国立公園に指定されている。湖は気候緩和効果をもたらし周辺住民の漁業や観光資源としても重要で、冬季は完全結氷し車で渡るイベントも見られる。
Q8 : モンゴル国旗の左側に描かれている伝統的紋章は何と呼ばれるか。
ソヨンボは17世紀に僧ザナバザルが考案した文字の頭字として生まれ、その後民族の自由と独立を象徴する紋章となった。上から火、太陽、月、三角形、長方形、陽陰、長方形、三角形が積み重なる複合図形で、火は繁栄、太陽と月は永続、三角は矢じりによる防御、長方形は公正、陰陽は男女の調和を示す。1911年の独立宣言以来さまざまな旗に使われ、1992年制定の現行国旗でも赤青赤の縦縞の左に金色で配されている。車のナンバープレートや軍帽章にまで用いられるほど国民に親しまれている。
Q9 : モンゴル相撲・弓・競馬の三大競技が行われる国民的祭典の名称はどれか。
ナーダムは毎年7月11日前後に開催される国家の祝祭で、正式には国の記念日とオリンピックに相当する大規模イベントである。起源は13世紀の軍事演習と伝わり、1921年の人民革命以降は革命記念日として発展した。期間中、モンゴル相撲の力士数千人が一斉に踊りながら入場する姿や、100キロ近くを駆け抜ける子ども騎手による長距離競馬、遠距離弓術などが行われる。またゲルでのアイラグ接待や民族衣装デールの着用が奨励されるなど、都市と草原の人々が一体となって遊牧文化を祝う場となっている。
Q10 : モンゴル国土のおよそ半分を占める砂漠の名称はどれか。
ゴビ砂漠は中国北部からモンゴル南部に広がる東西約1500キロの巨大な乾燥地帯で、典型的な岩礫砂漠となっている。年間降水量は50~200ミリ程度で草本が疎らに生える半砂漠も含み、冬は零下40度、夏は50度近くまで上がる大きな寒暖差が特徴である。恐竜化石の宝庫としても知られ、1920年代のアンドリュース探検隊が世界初の恐竜卵化石を発見したのもここだった。近年は鉱物資源開発が進む一方、家畜過放牧による砂漠化拡大が懸念され、植林や定住政策など対策が講じられている。
まとめ
いかがでしたか? 今回はモンゴルクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はモンゴルクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。