類語に関する知識を深めるクイズに挑戦しましょう。言葉の微妙な違いを見分ける力を身につけることで、表現力の幅が広がり、文章の質も高まるはずです。「端的」「逡巡」「謳歌」など、日常的に使う言葉にも奥深い意味合いが隠されています。10問のクイズを通して、語彙力の向上と言語感覚の磨きを目指しましょう。類語選択の実践を重ねれば、言葉の使い分けが自然とできるようになります。楽しみながら、言語の奥深さに迫っていきましょう。
Q1 : 「韜晦」の類語として最も適切なものはどれか?
「韜晦」は「身を隠し自分の才能や考えを表に出さないこと」を意味する漢語。選択肢2の「隠蔽」は意図的に覆い隠して見えなくすることで、自己や事実を隠すという点で類語になる。1の「顕示」ははっきり示すこと、3の「開陳」は公に述べること、4の「露呈」は隠れていたものが現れることを意味し、韜晦とは反対方向の語となる。
Q2 : 「逡巡」の類語として最も近い意味を持つものはどれか?
「逡巡」は「ぐずぐず迷い決断をためらうこと」を示す語。選択肢2の「ためらい」はまさに決心がつかず二の足を踏む状態で同義といえる。1の「進取」は進んで物事に取り組むこと、3の「豪胆」は度胸があること、4の「果断」はためらわず決断することを表し、いずれも意味が対照的で類語ではない。
Q3 : 「謳歌」の類語として最も適切なものはどれか?
「謳歌」は「大いに褒め称えて喜びを表すこと」を意味し、積極的に良さを認め称賛するニュアンスがある。選択肢3の「賛美」は長所をほめたたえることで語感が極めて近い。同じ「歌」の字を含むが「嘆息」はため息をつくこと、「非難」は欠点を指摘し責めること、「暗示」はほのめかすことなので類語とは言えない。
Q4 : 「端緒」の類語として最も適切なものはどれか?
「端緒」は「物事を始める手がかり、いとぐち」という意味で、何かを解決するために最初に得られる糸口を指す。選択肢4の「手がかり」は物事を解明する上でのヒントでほぼ同義語。1の「完結」は終わること、2の「解決」は問題が片付くこと、3の「頂点」は最上部や最盛期を示し、始まりを指す端緒とは意味が離れている。
Q5 : 「緻密」の類語として最も適切なものはどれか?
「緻密」は「細かい部分までよくできていて行き届いているさま」を示す語で、精細さや周到さを強調する。選択肢1の「精巧」は作りが精密で巧みという意味を持ち、構造や計画が細部まで整っているという点で最も近い。2の「大雑把」は粗いという反対語、3の「粗末」は出来が悪いこと、4の「投げやり」はいい加減な態度を示すため類語ではない。
Q6 : 「峻厳」の類語として最も適切なものはどれか?
「峻厳」は「態度や規律がきわめて厳しいさま」を表し、容赦しない厳しさを強調する語である。選択肢2の「厳格」は規律や基準に厳しく厳密であることを意味し、語感と使用場面が一致する。1の「穏便」は穏やかにことを運ぶこと、3の「温厚」は穏やかで優しい性質、4の「寛容」は他者に対し寛大に構えることで、峻厳とは正反対のニュアンスとなる。
Q7 : 「追憶」の類語として最も適切なものはどれか?
「追憶」は「過ぎ去った出来事をしのんで思い出すこと」を意味し、感傷を帯びた回想のニュアンスがある。選択肢3の「回想」は過去のできごとを思い返すことで最も近い。1の「予感」は未来を予想して感じること、2の「展望」は将来の見通し、4の「放念」は気にかけるのをやめることを示し、過去を振り返る意義を持つ追憶とは異なる。
Q8 : 「幽玄」の類語として最も適切なものはどれか?
「幽玄」は「奥深くほのかで趣があるさま」を示し、日本の美意識でしばしば使われる語。選択肢4の「神秘」は容易に理解できず不思議で奥深いという点が共通し、目に見えない深遠さを感じさせるという意味で最も近い。1の「明朗」は明るくはっきりしていること、2の「単調」は変化が乏しいこと、3の「露骨」はあからさまで隠し立てがないことなので対照的。
Q9 : 「泰然」の類語として最も適切なものはどれか?
「泰然」は「落ち着いていて物事に動じないさま」を表す語で、緊張や慌てがない穏やかな態度を強調する。選択肢1の「平静」は心が穏やかで平らかなことを指し、外的刺激に乱されないという点で同義と言える。2の「狂乱」は正気を失うこと、3の「危惧」は危険を恐れること、4の「動揺」は心が揺れ乱れることと逆の意味になる。
Q10 : 「端的」の類語として最も適切なものはどれか?
「端的」は「明白で簡潔にはっきりしているさま」を表す語で、文章や説明が要点をつき無駄がない状態を指す。選択肢1の「簡潔」は余分がなく簡単にまとめるという点で意味が最も近い。2の「軽薄」は内容が薄く軽いこと、3の「冗漫」は無駄が多く長いこと、4の「素朴」は飾り気がないが必ずしも明瞭ではないため、不適切。
まとめ
いかがでしたか? 今回は類語クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は類語クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。