魚に詳しい人も、そうでない人も楽しめる『漢字魚クイズ』を10問ご用意しました。日本の食文化に深く根付く魚介類の名称を漢字で読み解いていく本クイズ。古来より日本人に親しまれてきた「サバ」「マグロ」「ブリ」など、ファミリーから上級者まで幅広い層に向けた内容となっています。魚の特徴や語源にも注目しながら、漢字クイズを通して魚の世界をさらに深く知る良い機会になるでしょう。クイズに挑戦して、魚への理解を深めていただければ幸いです。
Q1 : 次の漢字『鯵』はどの魚?
『鯵』は青魚の代表格で、正式名称はマアジ。回遊性が高く、沿岸を大群で移動するため大衆魚として親しまれてきた。漢字には“味が良い”との意味合いが込められ、その鮮度落ちの遅さから「味が残りやすい魚」とも解釈される。押し寿司や南蛮漬け、なめろうなど加工法が多彩。サヨリは『細魚』、カツオは『鰹』、イワシは『鰯』なので、該当するのはアジのみとなる。
Q2 : 漢字『鱚』の読みとして正しいものはどれ?
『鱚』はスズキ目キス科の代表種シロギスを指す漢字。白く透き通った身質と上品な甘さで知られ、天ぷらや刺身に最適。砂浜の投げ釣りターゲットとしても人気が高い。漢字の由来は“王(美味)なる魚”の意で貴族にも好まれた歴史があり、江戸前料理書にも多く登場する。タラは『鱈』、ホッケは『𩸽』、アイナメは『鮎並』で漢字表記が異なるため、『鱚』の読みはキスが正解となる。
Q3 : 『鰹』という漢字で表される魚はどれ?
『鰹』はスズキ目サバ科に属し、初夏の初鰹と秋の戻り鰹で味わいが変わる。身は赤身で鉄分が多く、血合いも豊富。古来より干して燻した鰹節に加工され、日本料理のだし文化を支える要となった。漢字は“堅い魚肉”を意味し、節に加工すると石のように硬くなる性質を表す。ブリは『鰤』、アジは『鯵』、サバは『鯖』であり、該当するのはカツオのみである。
Q4 : やや難読の漢字『鮗』が示す魚を選んでください。
『鮗』はニシン科に属するコノシロの漢字。鮓や江戸前寿司の“こはだ”として知られ、成長段階でシンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロと呼び名が変わる出世魚である。古代中国では“鮗魚”と書き、秋に脂が乗ることから季節を示す字でもあった。サケは『鮭』、オコゼは『虎魚』、タチウオは『太刀魚』と書くため、『鮗』が表すのはコノシロが唯一の正解となる。
Q5 : 最後の問題。『鮎』という漢字が示す魚はどれ?
『鮎』は清流の女王とも呼ばれるアユで、香り高い若鮎は夏の風物詩。背中の苔を食む習性から“香魚”とも書かれ、縄張り意識が強いことを利用した友釣りが有名。平安期には朝廷への貢物として“御贄鮎”が献上され、和歌にも詠まれた。ハゼは『鯊』または『沙魚』、イワナは『岩魚』、サケは『鮭』で別漢字。神事に用いられたことから“年魚”とも当て字されるが、標準和名アユを示す漢字は『鮎』で確定する。
Q6 : 次の漢字『鯖』はどの魚を指すでしょう?
「鯖」は古くから日本人の食卓に登場する青魚で、缶詰やしめさばなど加工品も豊富。背中が青緑色で黒い縞模様があり、成長が早く腐敗もしやすいことから「生早(さば)る」が語源といわれる。脂にはEPAやDHAが多く含まれ、栄養価が高い。イワシはニシン科、タイはスズキ目、ボラはボラ科と分類が異なり体形や味も大きく違うため、漢字『鯖』はサバであると断定できる。
Q7 : 次の漢字『鮪』の読みとして正しいものはどれ?
『鮪』はクロマグロ・メバチなど大型回遊魚を総称し、日本語では「まぐろ」と読む。字の成り立ちは肉が豊かで脂が多いことから「有(肉が多い)」を含む形となり、中国でも古くは大型魚を示した記録がある。刺身、寿司、缶詰など利用範囲が広く、赤身とトロに分かれる脂質分布が特徴。アジは『鯵』、カツオは『鰹』、ハタハタは『鰰』と書くため選択肢で該当するのはマグロのみとなる。
Q8 : 漢字『鰤』が表す魚を選んでください。
『鰤』は出世魚として有名で、関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリと呼称が変わる。冬に脂が乗るため「寒鰤」とも呼ばれ、富山県氷見の寒ブリが全国的に知られる。字形は魚偏に師で、かつて年取り魚として“師走に食べる魚”を示したとの説もある。カレイやヒラメは平たい体形で漢字は『鰈』『鮃』、サワラは『鰆』と書くので『鰤』と一致するのはブリのみである。
Q9 : 『鱸』という漢字が示す魚はどれでしょう?
『鱸』はスズキ目スズキ科の魚で汽水域から沿岸に生息し、成魚は80cmを超えることもある。夏が旬で白身が淡泊ながら旨味が強く、刺身・洗い・塩焼きに重宝される。日本書紀には仁徳天皇が「鱸を献上」された記述があり、古来高級魚として扱われた。アユは『鮎』、コイは『鯉』、ウナギは『鰻』と漢字が異なるため、『鱸』に対応するのはスズキであることがわかる。
Q10 : 漢字『鰈』は何と読むでしょう?
『鰈』はヒラメと同じカレイ目に属し、左右いずれかの眼が片側に寄った扁平な体が特徴。日本では江戸前天ぷらの代表種で、砂底を好んで生息する。ヒラメとの見分け方として“左ヒラメ右カレイ”の俗説があり、腹を下に置いた際右側に眼があるものがカレイ。サワラは『鰆』、タチウオは『太刀魚』または『立魚』、アナゴは『穴子』と書かれるため、『鰈』の読みはカレイが正しい。
まとめ
いかがでしたか? 今回は漢字魚クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は漢字魚クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。