Q1 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: Thank you ___ your help.
英語の感謝表現 Thank you for 〜 は慣用的な構文で、for は原因・理由を示す前置詞として働きます。「あなたの助けという理由に対してありがとう」という発想です。by は手段、with は道具・同伴、at は場所を表すのが中心で reason を示す語法とは一致しません。for を選ぶことで「助け」に対して直接的な謝意を示し、聞き手に感謝の対象を明確に伝えることができます。ネイティブが最も頻繁に用いる固い言い回しです。
Q2 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: They have lived in Paris ___ 2015.
現在完了形 have lived と相性が良い前置詞は since で、「2015年という一点から現在まで」と起点を示す働きをします。during は期間内の非連続的な出来事、over は分布・広がり、for は総時間の長さを示しますが起点を持ちません。そのため「2015年からずっと住み続けている」という継続を表すには since しか適合しません。since を使うことで現在も継続中というニュアンスが明確になり、完了形の意味と結び付きます。
Q3 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: The negotiations ___ the two companies took months.
between は2者間の関係を明示する前置詞で、特に数字や two の語がある場合に定番となります。問題文では the two companies と明確に2つだけを指し示しているため between が不可欠です。among は3者以上、across は空間的横断、beside は「隣」という物理的位置を表すので交渉には不適当です。between を用いることで交渉が2社間で行われた事実が正確に伝わり、他社の関与がないことも示唆できます。
Q4 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: He is capable ___ solving complex equations.
形容詞 capable は語法として of と強く結び付き capable of doing の形で「〜する能力がある」という意味を作ります。コロケーション的に固定されているため他の前置詞を使うと不自然です。about は話題、with は道具や同伴、for は目的を示すのが中心で capable の補完語としては文法的に誤りとされます。of を選ぶことで「複雑な方程式を解くという能力」を名詞または動名詞で受け、能力の対象を明示することができます。
Q5 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: I prefer coffee ___ tea.
prefer A to B は比較を示す定型表現で、「BよりもAを好む」を意味します。to は方向性を示す基本義で「基準からより良い方へ傾く」というイメージを内包しており、好みの比較に自然に適用されます。over は口語として使われることもありますがフォーマル度が下がり、versus や against は法的・対戦的な対立を強調してしまい嗜好の問題には不向きです。従って最も一般的で文法的にも正しい前置詞は to です。
Q6 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: There is a bridge ___ the river.
橋が川の一方から他方へ渡るという状況では、川を横切ることを表す前置詞 across が最適です。across は線状・帯状の対象を「横断して向こう側へ」というニュアンスで結ぶため、橋の機能を的確に描写します。over も物理的に上を越える意味がありますが距離をまたぐ像が弱く、above は単に上方にあるだけで接続性を示しません。on は接触面上を想起させ川面に触れていない橋には合いません。したがって across が正解です。
Q7 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: She is responsible ___ organizing the event.
be responsible for 名詞/動名詞 は「〜の責任がある」「担当している」という定型コロケーションです。for は対象を導き、責任の範囲を明示します。about は単に関連を示すのみで責任の重さを伴いません。to は「〜に対して責任を負う相手」を示す場合の前置詞で意味が異なり、with は同伴や道具の役割で不自然です。for を使うことでイベントを組織する任務を担うというニュアンスが正しく伝わります。
Q8 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: He succeeded ___ passing the exam on his first try.
動詞 succeed が「成功する」の意味で名詞や動名詞を目的語に取る場合、前置詞 in を伴って succeed in doing の形を作るのが決まった語法です。at は「特定の行為の技能」を示すので succeed at solving puzzles などに使われることがありますが試験という成果に対してはやや不自然です。on は依存関係や「〜の日」に使われ、to は succeed to 財産で「継承する」という別義になります。in を選ぶことで「試験において成功した」という範囲内の成果を明確に表現できます。
Q9 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: I usually go ___ work by bicycle.
この文では動作を表す go に続いて到達地点である work が置かれています。英語では go to 場所 で「〜へ行く」という方向性を示すのが規則です。in は「中に」、at は「地点にいる」静的な状態を示し、for は目的を示しますが移動先を明示しません。to には出発点から目的地へ向かうベクトルの含意があるため最適です。さらに to は travel や move など方向動詞とも結び付く頻度が高く、最も自然な選択になります。
Q10 : 空欄に入る最も適切な前置詞を選びなさい: She is waiting ___ the bus stop.
この文では wait at 場所 で「特定の地点で待つ」という意味になります。at は点的または狭い場所を示す前置詞で、バス停のように限定された地点に最適です。in は「内部」を示すため open air のバス停とは合わず、on は接触面、for は「待つ対象」を示してしまい場所を導く働きを持ちません。したがって at が文法的にも語感としても自然な選択です。さらに at は train station entrance などに拡張でき、範囲の狭い場所を指定する際に広く用いられます。