ドラえもんクイズ！【問題 全10問・答え付き】 | 2025年07月版

運動全般が苦手なのび太だが、手先の器用さだけは光る設定になっており、その代表例が「あやとり」である。原作では一巻から超人的な技を披露し、クラスメイトだけでなくドラえもんや未来人を驚かせるエピソードが複数ある。片手あやとりや目隠しあやとりなど難易度の高い技もこなし、日本記録どころか世界記録級と評される場面もあるほど。逆に水泳や鉄棒、サッカーなど運動系の競技は惨憺たる成績で、体育の時間に居残りになる話が有名。のび太の長所と短所の対比が作品のギャグと人間味を深めており、あやとりの達人という設定は読者に強烈な印象を残している。

しずかちゃんこと源静香は品行方正なお嬢様として描かれ、複数の習い事をこなしているが、最も頻繁に登場するのがピアノ教室である。原作初期から“これからピアノのお稽古なの”という台詞があり、練習を口実にのび太の誘いを断るシーンも多い。アニメではピアノの発表会回なども制作され、彼女の音楽的素養を象徴する要素になっている。バイオリンの練習は別のキャラクターであるスネ夫が得意とするネタで、静香本人の習い事として継続的に描かれるのはピアノが中心。書道やバレエ、華道が登場するのは特定の回のみでメイン設定ではないため、正答はピアノ教室となる。

骨川スネ夫は裕福な家庭に育ち、最新のおもちゃやホビーを自慢するキャラクターとして知られる。その中でも特に象徴的なのがプラモデルやラジコンを組み立てる“模型作り”である。彼の部屋には大型のジオラマや精巧な戦車模型が並び、技術力も高い設定で、ジャイアンやのび太を驚かせる場面が多い。原作「プラモが大暴れ」では自作プラモが秘密道具で巨大化し街を破壊する騒動になるなど、ストーリーの中心ギミックになることも多い。料理や園芸は作中で一度も特技として描かれておらず、筋トレはジャイアンの趣味寄りのため誤答である。プラモデルは彼のキャラクター性を語るうえで欠かせないキーワードである。

ドラえもんはロボットながら強烈なネズミ嫌いという設定があり、耳をネズミにかじられた過去がトラウマになっている。原作短編「ドラえもんのび太の恐竜」冒頭などでネズミの玩具を見ただけで壁を突き破って逃げる描写があり、以降あらゆるシリーズで定番ギャグとして定着している。犬や猫、カラスに恐怖するシーンは存在しないか、むしろ友好的に接する場合が多い。ネズミを見るとパニックになり“わわわわ～っ”と空を飛んで逃げるというオーバーリアクションが頻出し、ドラえもんの弱点として視聴者に深く浸透している。

透明マントはドラえもんが取り出す代表的な隠密系アイテムで、布状の道具を身にかけると光を完全に透過させ姿が見えなくなる。原作「手品じょうずになろう」など多数の話で登場し、のび太が悪戯や逃走に使うのが定番。石ころぼうしは周囲の注意を引かなくなる道具で姿そのものは見えるため別物。タイムふろしきは時間を進退させる布で透明化効果はない。エスパーぼうしは超能力を得る帽子でありステルス用途とは無縁。透明マントは応用範囲が広く、映画版でも敵基地への潜入や恐竜の観察などに使用され、視聴者への印象が強い道具の一つである。

1980年公開の映画第1作『ドラえもん のび太の恐竜』および2006年のリメイク『のび太の恐竜2006』で、のび太が化石から孵化させる首長竜フタバスズキリュウにつけた愛称は“ピー助”である。名前の由来は鳴き声とイメージのかわいらしさからのび太が直感的に命名したもの。物語ではのび太と深い友情を育み、白亜紀へ返すシーンで観客に感動を与える。フタちゃんやスズキ、ピースケという名称は作中で用いられない。ピー助という名前はシリーズを代表する固有名詞となり、後年の映画やゲーム、グッズ展開でも重要キーワードとして扱われる。

どこでもドアは目的地を声で指定するだけで瞬時に移動できる万能道具で、作中での本体カラーは一貫してピンク色に設定されている。原作初出時からピンクで描かれ、テレビアニメおよび長編映画でも色変更はなく、玩具や公式グッズでも統一。藤子・F・不二雄先生は目立つ色彩で“行きたい場所をつなぐ入口”を表現するためにピンクを選んだと語っている。青や黄は他の大型道具と誤認されやすく、白は未塗装状態のイメージにすぎない。どこでもドアは作品を象徴するアイコンでもあるため色設定は厳格に管理され、視覚的に覚えやすいピンクが公式設定となっている。

ドラミちゃんは2114年12月2日生まれの最新型ロボットで、公式設定によればパワーソースは“太陽エネルギー”である。ドラえもんが原子力電池を採用しているのに対し、ドラミは頭部の大きなリボン状アンテナで太陽光を高効率に集め充電する高性能モデル。これにより地球環境や安全面で優れていると語られる回がある。ガソリンを燃料とする描写や設定は存在せず、メロンパンは好物であってエネルギー源ではない。太陽エネルギー駆動という設定は、未来社会がクリーンエネルギーへ移行していることを象徴しており、ドラミが最新型であることの証左にもなっている。なお、充電不足になると動きが鈍くなる描写もあり、設定上のリアリティが保たれている。

ドラえもんの誕生日は公式ファンクラブや小学館のキャラクター図鑑において「2112年9月3日」と明記されている。2112という年は作品が連載を開始した1969年から143年後の未来という象徴的な数字で、未来デパートのロボット製造ラインでドラえもんが完成検査を受けた日と設定される。漫画第1巻「未来の国からはるばると」にも誕生日が映され、アニメ版でも記念エピソードが組まれている。毎年9月には公式SNSで記念投稿が行われ、数字の語呂合わせから“ドラえもんの日”としてイベントも開催されるためファンにとっては必須の基礎知識となっている。

作中で“おれはジャイアン、ガキ大将”と豪語するジャイアンの本名は剛田武である。苗字は「剛田」、名前は“たけし”と読む“武”が使われる。漫画でもアニメでも、母ちゃんの剛田玉子や妹の剛田ジャイ子が登場する際にフルネームが呼ばれる場面が多い。なお「武」という漢字は強さを示す象徴として採用され、ガキ大将らしい威圧感を演出している。映画版や特番でも正式書類に“剛田武”と書かれているシーンがあり、作者藤子・F・不二雄自らが命名した公式設定である。誤答として挙げた名前はどれも作中に存在しない架空の名称である。