夏に旬を迎える食材や涼しげな料理を題材に、食べ物クイズを10問ご用意しました。東洋と西洋の伝統料理から、最新のグルメトレンドまで、さまざまなジャンルの知識を問う内容となっています。爽やかな飲み物をそばに置きながら、楽しみながらチャレンジしていただければと思います。クイズを通して、食への関心をさらに深めていただければ幸いです。
Q1 : 中東料理「タブレ(タブーレ)」に主に使われる穀物は?
タブレはレバノンやシリアで親しまれるサラダで、湯戻しした小麦の挽き割り「ブルグル」に刻んだパセリやミント、トマト、タマネギ、オリーブオイル、レモン汁を混ぜて作る爽やかな一品です。キヌアやクスクスを代用する近代レシピもありますが、本来は硬質小麦を蒸して乾燥させ粗挽きにしたブルグルが必須食材です。粒の食感と小麦の香ばしさが野菜と調和し、軽食や付け合わせとして親しまれます。
Q2 : ドラゴンフルーツ(ピタヤ)の果皮の色として一般的に市販されないものは?
ドラゴンフルーツはサボテン科ヒモサボテン属の果実で、主に果皮が赤(実際は濃いピンク)で果肉が白または赤の品種と、果皮が黄色で果肉が白の品種が流通しています。収穫前に未熟果が緑色を帯びることはありますが、完熟してなお外皮が緑色の品種は商業栽培・流通がほぼ存在しません。市場やスーパーに並ぶ段階で“緑のまま”売られることはなく、赤系か黄色のいずれかが標準です。
Q3 : 伝統的なスイスのチーズフォンデュで最も一般的なチーズの組み合わせは?
スイス西部の“モワティエ・モワティエ(半々)”スタイルでは、ナッツのようなコクのグリュイエールと、ややマイルドで糸引きが良いエメンタールを同量ずつ溶かすのが定番です。白ワイン、キルシュ、ニンニクで風味を調整し、パンを絡めて食べるのが基本形。チェダーやブリーなどは他国のチーズで溶け方や味が異なり、本場ではあまり使われません。この組み合わせが最もポピュラーです。
Q4 : 米麺を使う「フォー」はどこの国の代表的な料理?
フォーはフランス植民地時代のハノイ周辺で発展したとされるベトナムの国民食で、牛骨や鶏ガラを長時間煮込んだ透明な出汁に幅広い平打ち米麺を合わせ、香草やライム、ヌクマムを添えて食べます。タイのクイッティオ、カンボジアのクイティウなど似た麺料理はありますが、フォーという名称と独特のスパイス香、ライムやバジルの薬味文化はベトナム独自のものとして世界に知られています。
Q5 : スペイン料理「ガスパチョ」は一般的にどの温度で提供される?
ガスパチョはアンダルシア地方発祥の冷製スープで、トマト、キュウリ、ピーマン、タマネギなどの野菜とオリーブオイル、ビネガー、パンをすり潰して作ります。酷暑の夏に体を冷やしながら水分・塩分・ビタミンを補給できる点が重視され、提供前にしっかり冷蔵されるのが伝統です。温めたり凍らせるレシピは例外的で、注文するとキリッと冷えた状態で出てくるのが一般的なスタイルです。
Q6 : 抹茶はどの植物の葉を粉末にしたもの?
抹茶は日光を遮る覆下栽培で旨味成分を高めた碾茶(てんちゃ)の葉を蒸して乾燥させ、石臼で微粉末に挽いた日本特有の碾末茶です。茶の木は学名Camellia sinensisで、同じ葉から煎茶や紅茶も作られますが、製法で風味が大きく変わります。ミントやヨモギ、クワは抹茶とは無関係の別種で、それらを粉にしても抹茶特有の鮮緑色や旨味、点てた際の泡立ちは得られません。
Q7 : 通常のヨーグルトに比べ、ギリシャヨーグルトに特に多く含まれる栄養素は?
ギリシャヨーグルトは水切り製法でホエイ(乳清)を除去し、固形分を凝縮させるためクリーミーな質感になります。この工程で乳糖や水分が減少する一方、固形成分である乳たんぱく質や脂質、カルシウムの割合が高まります。食物繊維やビタミンCはもともと乳製品に少なく、鉄分も顕著には増えません。高たんぱく質ゆえに筋肉維持やダイエットに好まれ、朝食やデザートとして人気です。
Q8 : イタリア料理のパスタ「ペンネ・アラビアータ」の“アラビアータ”が示す味の特徴は?
ペンネ・アラビアータはトマトソースに唐辛子を加え、ニンニクとオリーブオイルで仕上げたローマ発祥のパスタです。“アラビアータ”はイタリア語で「怒った風」という意味で、唐辛子の刺激的な辛さで顔が赤くなる様子を例えています。従って甘味でも酸味でもなく、強い辛味がポイントです。なおトマト自体の酸味は副次的で、辛さこそが名称の由来となっています。
Q9 : 日本で「土用の丑の日」に最も一般的に食べられる魚は?
土用の丑の日にウナギを食べる習慣は江戸時代後期、平賀源内が夏場に売り上げが落ちるウナギ屋の宣伝を手伝ったことが始まりとされます。ウナギはビタミンA・B群やEPA・DHAを豊富に含み、栄養価が高く夏バテ防止になると考えられたため広まりました。現代でもスーパーや飲食店が販促を行い、日本文化として定着しています。サケ、タイ、サバには同様の風習はありません。
Q10 : カプレーゼサラダの伝統的レシピに含まれない材料はどれ?
カプレーゼはイタリア・カンパニア州の代表的な前菜で、イタリア国旗の赤・白・緑を表すトマト、モッツァレラチーズ、バジルのみで構成するのが基本です。オリーブオイルと塩胡椒で味付けするシンプルさが特徴で、パプリカなど他の野菜を加えると色のバランスと風味が崩れるため伝統的なレシピには含まれません。従ってパプリカが誤答となります。
まとめ
いかがでしたか? 今回は簡単な食べ物クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は簡単な食べ物クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。