防災に関する基礎知識を確認しよう!
この記事では、地震、津波、台風、大雨といった自然災害に備えるための簡単な防災クイズを10問ご紹介します。普段の生活の中で意識しがちではない防災対策について、クイズを通じて楽しく学んでいただけます。災害時に適切な行動をとれるよう、日頃からの備えの大切さを再確認しましょう。自分の命を守るための知識を深めていきましょう。
Q1 : 避難所生活で感染症を防ぐための基本行動として正しいものはどれか?
避難所は多数が集団生活を送るため、インフルエンザやノロウイルス、COVID-19などの感染リスクが高い。厚生労働省と内閣府の指針では流水と石けんによる手洗い、アルコール消毒、マスク着用、咳エチケットを基本とし、可能な限り換気とスペース確保を行うことを求めている。1人あたり2m四方の生活空間確保や発熱者用の隔離スペース設置、共有物の定期消毒も効果的である。窓閉鎖、毛布共有、発熱者同居は飛沫・接触感染を拡大させるため不適切である。
Q2 : 木造住宅で就寝中の地震に備え、最も適切な対策はどれか?
夜間の地震では暗闇と散乱物で負傷するケースが多い。消防庁の事例ではガラス片や釘を踏む二次被害が多数報告されており、枕元にヘルメット・防災ずきん・靴・懐中電灯を置く『枕元セット』が推奨される。ヘルメットは落下物から頭部を守り、靴は割れたガラスから足を守る。窓際や大型家具付近は転倒・破損の危険が高く不適切。玄関を開放するのは防犯上のリスクが大きく、地震対策としても推奨されない。家具のL字金具固定も併せて実施したい。
Q3 : 大地震後にガスが自動遮断された際、復帰操作前に必ず行うべき確認はどれか?
震度5相当以上の揺れで都市ガス・LPガスのマイコンメーターは自動停止する。復帰ボタンを押す前に配管の損傷やガス漏れ、火気の有無を五感で確認し、窓を開け自然換気することがマニュアルの第一歩である。確認後に操作し1分待って安全チェックが完了し赤ランプが消えれば復帰する。漏れが残ったまま元栓開放や点火を行うと爆発・火災の危険が極めて高い。プロパンの場合は販売店への連絡が必要になる場合もある。
Q4 : 防災行政無線が聞き取りにくい場合の適切な情報入手方法はどれか?
屋外スピーカーの防災行政無線は風向や建物の陰で聞こえにくいことがあるため、総務省は補完手段として防災アプリ、緊急速報メール、Lアラート等で同内容を受信することを推奨している。事前にアプリをインストールし位置情報と通知を許可すれば昼夜を問わず自動で情報が届き、文字情報化や多言語化で聴覚障害者や外国人にも有効である。テレビ大音量やSNSの不確実情報、電話確認は信頼性・即時性に欠ける。
Q5 : 成人1人が家庭で最低限備蓄すべき飲料水量の目安はどれか?
内閣府の『防災の手引き』ではライフライン復旧まで最低3日、可能なら7日分の備蓄を勧めており、飲料水は成人1人1日3リットルが基準とされる。3リットルには飲用水と簡易調理・口腔清潔用の水が含まれる。1リットルでは脱水リスクが高く、5リットルでも1日分では期間が不足し、500ミリリットルでは著しく不足する。夏季や高齢者、ペットがいる家庭ではさらに多めの備蓄が望ましいとされる。
Q6 : 非常持出袋の中で優先順位が最も低いものはどれか?
非常持出袋は発災直後48〜72時間を生き延びるための最低限の装備を入れるもので、重量は15kg以下が目安とされる。水・非常食・救急用品・情報手段・衛生用品など実用性の高い物を優先する必要がある。アルバムなど思い出品は心理的価値はあるが重量と嵩を取り、機動性を損なうため後回しとし、避難後あるいは帰宅後に持ち出す『第二持出品』に分類するのが日本赤十字社などの推奨方法である。
Q7 : 大雨警戒レベル4(避難指示)が出たときに取るべき行動はどれか?
警戒レベル4は災害発生の危険が極めて高い段階であり、国のガイドラインでは洪水・土砂災害の想定区域内の住民はためらわず避難するよう定められている。テレビ視聴や土嚢作業は逃げ遅れを招き、川の確認は転落死の危険が大きい。特に夜間や要支援者がいる場合はレベル3の段階から余裕を持って行動することが推奨される。事前にハザードマップで安全な避難先と経路を確認しておくことで迅速な避難が可能になる。
Q8 : 台風による停電が見込まれる場合の事前対策として最も適切なのはどれか?
停電時は照明と通信が途絶えるため、充電済みのモバイルバッテリー、LEDランタン、乾電池式ラジオを準備しておくことが国や電力会社のガイドで優先事項とされる。冷蔵庫は扉開閉を控えれば数時間庫内温度を保てるため電源は抜かない方が良い。断水に備えては浴槽に水を張るのが基本であり、水を抜くのは誤り。エアコンをつけたままにしても停電すれば停止するだけで電力を浪費する。事前充電が最も合理的な備えとなる。
Q9 : 強い揺れを感じた屋内で、もっとも安全な初動対応はどれか?
地震発生時は家具・照明の落下や転倒が最大の危険源となるため、消防庁は揺れの最中は無理に移動せず近くの丈夫な机の下に潜り『ダック・アンド・カバー』姿勢で頭部を守ることを推奨している。死傷者の4割超が落下・転倒物起因とされ、この行動だけで被害を大幅に減らせる。玄関への移動や窓開放、ブレーカー操作は揺れが収まってからで十分であり、揺れの最中に実施すると転倒・ガラス破損による負傷を招きやすい。
Q10 : 津波警報が発表された直後に最優先で取るべき行動はどれか?
津波は地震発生から数分で第一波が到達し、第二波以降の方が高くなる場合もあるため、警報を聞いた瞬間に高所へ向かう水平・垂直避難が最優先となる。歩いて迅速に移動することで渋滞を避けられ、命を守る確率が高まる。家屋点検や情報発信は後回しにすべきで、車避難は渋滞・浸水・漂流の危険が増す。警報が解除されるまで海岸に戻らないことも重要であり、これらは国や自治体の津波避難マニュアルでも繰り返し強調されている。
まとめ
いかがでしたか? 今回は簡単な防災クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は簡単な防災クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。