日本の庭園文化は、四季折々の移ろいゆく景色を巧みに表現する独自の技法で知られています。本クイズでは、日本三名園や金閣寺、東福寺など、歴史的に重要な庭園をはじめ、庭園様式やその特徴について学べる内容を10問ご用意しました。日本の伝統的な造園の妙技を存分に楽しんでいただけると思います。庭園愛好家の方はもちろん、初心者の方も、この機会に日本庭園の魅力を探ってみてください。
Q1 : 日本庭園の『借景』技法とはどのようなもの?
借景(しゃっけい)とは、庭外の山や森、寺社などの自然の景観を、あたかも庭園の一部であるかのように取り込んで見せる日本独自の造園技法です。名庭園の多くがこれを活用して奥行きや広がりを演出しています。
Q2 : 作庭家・重森三玲による近代庭園として有名な京都の寺院は?
近代作庭家・重森三玲の代表作として知られるのが京都の東福寺(とうふくじ)方丈庭園です。斬新な石組みや苔を用いた抽象的なデザインは、現代日本庭園の先駆けと称されています。
Q3 : 松尾芭蕉ゆかりの名園で知られる東京の庭園は?
松尾芭蕉がしばしば訪れ、詩や俳句に詠んだことで知られる東京の庭園は、小石川後楽園です。この庭園は江戸時代初期に造営され、中国趣味と日本の庭園様式が融合しています。
Q4 : 鹿苑寺金閣の庭園の特徴として正しいものは?
鹿苑寺金閣(きんかくじ)の庭園は、鏡湖池(きょうこち)を中心とした池泉回遊式庭園で、金閣が池に美しく映り込む景観が有名です。回遊式の様式美とともに庭園全体が一体となって世界遺産に指定されています。
Q5 : 東京六義園の特徴的な部分はどれ?
六義園(りくぎえん)は、江戸時代に築かれた代表的な回遊式築山泉水庭園です。池や築山を巡りながら季節ごとの景観を楽しめるのが特徴で、四季折々の植栽と静謐な趣を残しています。
Q6 : 江戸時代に全国の大名庭園で一般的だった庭園様式は?
江戸時代、各地の大名庭園で最も広まったのは池泉回遊式です。広い池と園路を配し、樹木や築山、石燈籠などを配置しながら、歩くたびに景色が変わる造りが特徴です。現存する多くの大名庭園がこの形式です。
Q7 : 桂離宮の庭園が最も影響を受けた文芸は?
桂離宮の庭園は、和歌の世界観や物語性を空間表現に落とし込んだ、日本独自の美意識の表れとされています。和歌は古来より自然や庭の景観を詠み、人々の感性に強く影響を与えていました。従って、庭園デザインにも和歌の世界が意識されています。
Q8 : 庭園様式のひとつ『池泉回遊式』とは何か?
池泉回遊式庭園とは、広い池を中心に園路を設け、その池や周囲の景観を楽しみながら歩いて巡るスタイルの庭園です。江戸時代の大名庭園に多く見られ、四季折々の景色を様々な角度から楽しめるのが特徴です。
Q9 : 京都・大仙院の枯山水庭園を作庭した人物は?
大仙院(だいせんいん)は京都の大徳寺塔頭で、その枯山水庭園は室町時代の禅僧・夢窓疎石による作庭とされています。石組の美しさや枯流れの表現は日本庭園史においても重要な事例です。小堀遠州なども名作庭家ですが、大仙院とは関係ありません。
Q10 : 日本三名園の一つに数えられる庭園はどれ?
日本三名園は石川県金沢市の兼六園、岡山県岡山市の後楽園、茨城県水戸市の偕楽園が選ばれています。このうち兼六園は日本庭園の代表的な様式を持ち、池泉回遊式庭園として名高いです。六義園や修学院離宮も有名な庭園ですが、三名園には含まれていません。
まとめ
いかがでしたか? 今回は庭園クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は庭園クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。