近年、日本の山林は環境保護の観点から見直されつつあります。スギやヒノキなどの人工林が多く、木材生産以外にも CO2吸収や水源涵養など、多様な機能を持っています。林業の現場では、間伐作業や植林、木材加工など、さまざまな取り組みが行われています。この記事では、そんな「林業」に関するクイズを10問ご紹介します。林業の歴史や現状、未来について、楽しみながら学んでいただければと思います。
Q1 : 日本で近年、林業と連携して地方創生の一環として注目されている林産物はどれか?
椎茸などのキノコ類は、間伐材や未利用木材を活用して栽培可能であり、林業従事者の副業や地域の新たな産業として注目されています。国内外で需要が高く、地方創生としての経済効果も期待されています。
Q2 : 日本の代表的な針葉樹で建築材としても使われる「ヒノキ」の特徴はどれか?
ヒノキは軽い割に耐久性が高く、香りもよいことから古くから日本の建築や浴槽、家具などに利用されてきました。特に寺社建築など高級建材に使用され、腐りにくい特徴を持っています。
Q3 : 森林経営計画の認定を受けた林業経営者に交付される金銭的な支援を何と呼びますか?
「森林整備補助金」は、国や自治体が森林経営計画認定者を対象に、間伐や植林などの森林整備事業に対して交付する補助制度です。林業を持続的に行うための重要な経済的サポートとなっています。
Q4 : 日本の林業労働者数は近年どのような傾向にあるでしょうか?
日本の林業従事者は高齢化や林業離れなどを背景に、長期的に減少傾向にあります。2010年代以降は新規就業者の増加で若干下げ止まりが見られるものの、ピーク時に比べて大幅に人数が減っています。
Q5 : 林業において、森林を健全に保つために間引き作業として行われるものは?
間伐は、密集している木の一部を間引く作業で、残した木へ十分な日光や養分が行き渡るようにします。これにより立木の成長促進や病害虫被害の防止にもつながります。日本の人工林では特に重要な管理作業とされています。
Q6 : 森林の成分として、二酸化炭素を吸収し、私たちの生活に欠かせないものを作り出す機能を何というでしょうか?
植物(森林)は光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素と有機物をつくります。これが地球の気候調整や人間の生活、動植物の生存を支えています。光合成は林業はもちろん、地球の環境全体の重要なプロセスです。
Q7 : 日本の森林面積の約7割を占める所有形態はどれでしょうか?
日本の森林面積の約66%〜70%は民間の個人・団体が所有する民有林です。国有林は約3割、残りは都道府県や市町村が保有する公有林です。民有林は地域によって所有形態が細かく分かれています。
Q8 : 林業において木材を丸太のままではなく、現地や工場で製品になるまで加工する仕組みを総称して何と呼ぶでしょうか?
一次加工は丸太として出荷することで、二次加工は現地や工場で板材や集成材などに加工することを指します。近年は付加価値を高めるため、二次加工まで進めて出荷する事例も増えています。
Q9 : 森林の主な機能の一つで、降水などを地中に蓄え、ゆっくりと川へ流す作用を何と言うでしょうか?
森林は土中・落葉層に雨水を蓄えて地中にゆっくりと浸透させ、河川の流量を安定させる水源涵養機能(すいげんかんようきのう)を持ちます。この働きによって洪水や渇水の防止に役立ちます。他にも炭素吸収等の役割も有します。
Q10 : 日本において最も多く植林されている樹種は何でしょうか?
日本では、戦後の木材需要増加を受けて、成長が早く建築材や製紙原料に向くスギが最も多く植林されました。現在でも人工林の約44%がスギで占められており、次いでヒノキ、カラマツなどが多くなっています。ブナは広葉樹林に多いですが、人工林としては少数です。
まとめ
いかがでしたか? 今回は林業クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は林業クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。