注文住宅を建てるなら、設計の自由度や性能面で重要な項目をしっかりチェックしましょう。この記事では、設計工法や断熱性能、住宅ローン、建築士など、注文住宅建築に関する10の基本的なクイズを用意しました。住宅を建てる上で押さえるべき知識が身につくはずです。注文住宅を迷わず選べるよう、必見のクイズを解いてみてください。
Q1 : 注文住宅を建てる工程で、地盤調査が必要となる主な理由は?
地盤調査は建物を建てる前に、土地の地盤がどれだけの重さに耐えられるか、軟弱地盤でないかなどを確認するための調査です。万一、地盤が軟弱だと不同沈下のリスクがあり、適切な基礎工事や補強工事が必要となります。設計士・施工会社も地盤調査結果を受けて最適工事を提案します。その他の選択肢は地盤調査とは関係ありません。
Q2 : 注文住宅で使われる省エネ基準『ZEH(ゼッチ)』とは何の略?
ZEHとは『ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス』の略称で、住宅の断熱性・省エネ性能を高め、太陽光発電などで年間のエネルギー消費量収支をゼロにする家のことを指します。政府も普及を推進しており、補助金制度がある場合も多いです。その他の略称はいずれも正式な定義とは異なります。
Q3 : 注文住宅で『住宅性能評価書(設計・建設)』を取得するときのメリットは?
住宅性能評価書は、国が指定した第三者評価機関によって住宅の性能(耐震性、断熱性、可変性など)が評価される制度です。客観的な性能証明があり、安心して家づくりができるため、将来売却時の資産価値維持にも役立ちます。評価書取得自体が間取りの自由度や土地評価、工期短縮につながるわけではありません。
Q4 : 家の基礎部分に用いられる工法で、耐震性・耐久性に優れて一般的なのはどれ?
ベタ基礎は、床一面を鉄筋コンクリートで覆う工法で、不同沈下や湿気・シロアリ対策としても優れています。阪神淡路大震災以降、戸建注文住宅の標準的な基礎工法となりつつあります。布基礎も使われていますが、土壌条件次第で沈下リスクが大きくなりがちです。杭基礎は軟弱地盤で、ラーメン構造基礎は主に大型建築で用いられます。
Q5 : 注文住宅において施工会社と結ぶ契約形式として最も一般的なものは?
注文住宅では、施主と施工会社(建設会社)が「請負契約」を結びます。この契約は家の完成と引き渡しを約束し、工事内容・金額・工期などが明記されます。売買契約は建売住宅の場合、リースや賃貸は家の借り受けに使われる形態です。注文住宅ならではのトラブル防止にも重要な書面となります。
Q6 : 長期優良住宅の認定を受けることで得られる主な優遇措置は?
長期優良住宅の認定を受けると、住宅ローン減税や登録免許税・不動産取得税などの税優遇措置、固定資産税の減額措置などが受けられる場合があります。また、性能の高い住宅であることが客観的に証明されることで資産価値が維持されやすくなります。都市計画区域指定や公営住宅入居等とは関係ありません。
Q7 : 注文住宅のプランに関わる建築士の国家資格は次のうちどれでしょう?
注文住宅の設計には、建築基準法等の法律を遵守しながら図面作成を行う国家資格者が必要です。なかでも一級建築士は規模や用途に制限なく設計・工事監理ができます。電気主任技術者や宅地建物取引士は設計に直接関わる資格ではありません。インテリアコーディネーターは内装提案を行いますが、建物全体の設計には関与しません。
Q8 : 住宅ローンで一般的に提供されている固定金利の代表的な商品名は?
フラット35は、住宅金融支援機構と金融機関が提携して、最長35年間同じ金利で返済できる住宅ローンです。主に新築や購入の資金として利用されるため、注文住宅建築の際に利用する人が多いです。リバースモーゲージは高齢者向け、変動金利は金利が変動します。プロパーローンは一般的な融資商品を指しますが住宅ローンとは異なります。
Q9 : 断熱性能の指標として使われる『UA値』が低いほど、どんな住宅性能が高いといえるでしょうか?
UA値(外皮平均熱貫流率)は住宅の壁・屋根など外皮からどれだけ熱が逃げにくいかを数値化したもので、値が低いほど断熱性能が高いことを意味します。断熱性能が高い家は、冷暖房のエネルギー効率が良くなり快適な室温を維持しやすいので、快適で省エネな住まいを目指す場合に要チェックの指標です。他の性能(耐震、防音、耐火)はUA値では測定できません。
Q10 : 注文住宅を建てる際に、設計自由度が最も高い工法はどれでしょう?
在来工法(木造軸組工法)は柱と梁で構成される木造構造で、間取りや開口、内装等の自由度が非常に高いのが特徴です。2×4工法は、パネル化した壁で構造を支えるため間取り変更の自由度が落ちます。プレハブ工法や鉄骨造も効率の良い工法ですが、設計や間取りの部分で制約が多いことが一般的です。そのためフルオーダーメイドの家を希望する場合、在来工法が最も適しています。
まとめ
いかがでしたか? 今回は注文住宅クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は注文住宅クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。